アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
2020年から、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)主催のアロマテラピー検定が、オンライン試験となりました。
ですから中には、「自宅で受験するなら、もしかしてカンニングもできるの?」なんて思われる方も、いるかもしれません。
そこで今回の記事では、アロマテラピー検定のスクールの講師として、もう15年以上受験生にアドバイスしてきた私が、実際にカンニングが出来るかどうかについて、詳しく解説しています。
もちろん、 インターネット試験の流れや、カンニングに頼らない攻略法についても、お伝えしていきますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
この記事をご覧になれば、アロマテラピ検定試験に合格するためには、どの程の学習や知識が必要なのかもお分かりになるでしょう。
<目 次>
アロマテラピー検定について
まず、アロマテラピー検定でカンニングできるかどうか以前に、開催されるインターネット試験がどのようなものか、その点から解説していきましょう。
アロマテラピー検定の概要
アロマテラピー検定は、「公益社団法人 日本アロマ環境協会」が主催する、アロマテラピーについての資格試験で、1級と2級の2種類があります。
年に2回、5月上旬と11月上旬の開催され、先にも申し上げた通り、2021年よりインターネット試験による受験のみとなっています。
ちなみに、1級の受験料は6,600円(税込)で、出題数は選択解答方式の設問が70問となります。そのうち80%に正答できれば、合格となる試験です。
受験環境は、自宅などの個室での受験が推奨となっており、公園、インターネットカフェ、レストランなどの公共スペースでの受験は不可となります。
2級と1級のどちらからでも受験ができますが、1級に合格することで、一定基準を満たすと、アロマテラピーアドバイザー資格が得られます。
今回はアロマテラピー検定のオンライン試験で、カンニングが出来るかについてお伝えするので、分かりやすいように、1級の検定試験に絞ってお話ししていきます。
2級についても、同じだと思っていただければ大丈夫です。
アロマテラピー検定試験の内容
試験問題は、基本的にAEAJが出版している「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級」から出題されます。
<1級出題範囲>
- アロマテラピーの基本
- きちんと知りたい、精油のこと
- アロマテラピーの安全性
- アロマテラピーを実践する
- アロマテラピーのメカニズム
- アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
- アロマテラピーの歴史をひもとく
- アロマテラピーに関係する法律
・精油のプロフィール(対象30種類)
・香りテスト(対象17種類)
2級の出題範囲は、この1級の範囲の一部となりますが、基本的には1級を直接受験する人の方が多いです。
詳しい試験範囲は「AEAJ公式HPの出題範囲」で確認するか、アロマテラピー検定の公式テキストをチェックしてください。
インターネット試験の流れ
アロマテラピー検定は、2020年までは全国の主要都市で開催されていましが、2021年よりパソコンやスマートフォンを用いて行う、インターネット試験となりました。
カンニングについて話題になり出したのは、それからのことです。基本的に会場で開催する試験では、カンニングなんて出来ませんでしたから、みんな考えもしませんでした。
それでは簡単に、インターネット試験の流れを確認しておきましょう。
- インターネットで受験申し込み。
↓ - 試験の約3週間前:受験のためのページや動作確認の案内がメールで届きます。
↓ - 試験の約3週間前:香りテストで使用する香り資材が郵送で届きます。
香り資材は、試験当日まで開封しないで保管しましょう。
↓ - 試験当日:指定の時間に試験サイトにログインして受験します。
↓ - 試験終了と同時に合否の結果が画面に表示されます。
インターネット試験の最大の利点は、結果がすぐにわかることです。それ以前は、結果が通知されるまで1ヶ月以上が掛かっていました。
合格後の流れについては、「アロマテラピー検定の結果はいつ解る?合格後の通知や認定証について」で詳しく解説していますよ。
アロアテラピー検定でカンニングはできるか?
さて、それではアロマテラピー検定のインターネット試験で、カンニングできるのか?その本題に入りましょう。
その上で、最初に申し上げておくと、くれぐれも早とちりしないで聞いてください。
カンニングは出来るけど。。。
アロマテラピー検定は、個室で受験するインターネット試験なので、「カンニングが可能ですか?」と問われれば、その答えは「YES」です。
その理由は簡単で、そもそもカンニングしているかどうかを、監視するためのシステムが無いからです。
他のオンライン試験ですと、AI監視や録画、Webカメラを使った有人監視など、何らかの対策がされているようですが、アロマテラピー検定では、そのような措置は取られていません。
でも、そこで注意が必要なのが、カンニングだけで合格するのは難しいと言う点です。正確には「カンニングしてたら合格できない。」と言って良いでしょう。
「え?カンニングできるのに、合格できないってどういうこと?」って混乱しますよね。
その点について、これから詳しく解説していきますから、アロマテラピー検定の難しさを知る上で、必ずご覧になってください。
カンニングで合格はできない
ではなぜ、オンライン試験でカンニングができるのに、アロマテラピー検定には合格できないといえるのか?
それは、日本アロマ環境協会もしっかりと考えていて、テキストを見て答えを探していたら到底時間が足りなくて、合格基準の正答率80%をクリアできないからです。
先ほど紹介したように、1級の出題数は70問で、試験時間が35分です。それを1問当たりの解答時間として計算すると、1問について約30秒で回答する必要があります。
いかがですか?きっと問題を読んで内容を理解するだけで、10秒は掛かるでしょうから、残りの20秒で、その答えがどこに書いてあったか、テキストを探す余裕はないですよね。
ちなみに、2級の出題数は55問で試験時間は30分ですから、やはり一問当たりの解答時間は約33秒と同じくらいです。
ある程度テキストを読み込んで勉強していれば、すぐに答えのページが見つかるかもしれませんが、そのくらい勉強していれば、きっとカンニングしなくても十分合格できます。
ある程度の勉強で合格できる
そもそもアロマテラピー検定試験は、これまでの実績が合格率90%の、比較的合格しやすい試験です。
それに正答率80%ですから、70問中56問に答えられれば受かるので、14問は間違えていても合格できます。
ですから、最初からある程度の勉強さえしていれば、さほど問題なく合格できる試験だといえるでしょう。
逆を言えば、たとえカンニングをしたとしても、それなりに勉強していないと到底合格できないように、検定試験の時間が調整されているのです。
最大のカンニング対策は試験時間
2019年までの全国主要都市で開催された、アロマテラピー検定試験は1級の持ち時間が70分でした。ですからそのころは、有り余るほど時間があったのです。
それがインターネット試験になって半減したということは。。。もうお分かりのように、最大のカンニング対策が時間の短縮だったのです。
それまでのリアル会場の検定試験でも、ほとんどの方が30分程度で回答して、1度見直しをしてから会場を退出していました。
なのでオンライン試験でも、カンニングさえしていなければ、それぐらいの時間で十分回答できることを、協会の試験官は知っているのです。
その結果、「じゃあカンニングしている暇がないぐらいの、1問30秒程度が適切な試験時間だよね。」というわけです。
ですから結論を申し上げると、試験でカンニングしてもバレないけれど、やっている時間はほとんどありませんよ。ということです。
アロマテラピー検定の攻略法
いかがですか?ここまで読んでいただいたら、もうカンニングでは合格できないことが、お分かりいただけたことでしょう。
それではせっかくですから、アロマテラピー検定に合格するためのヒントと、正しい攻略法をお伝えしていきます。
アロマテラピー検定のヒント
まず、アロマテラピー検定の趣旨として、協会は「アロマテラピーの安全な利用方法の普及」を、目指していることを心得ておきましょう。
アロマの正しい知識をもった人材を、より多く育てて排出したいというのが協会の考えであり、それがアロマテラピー検定の主目的なのです。
ですから、アロマテラピー検定の難易度は、あらかじめ低めに設定されていて、より多くの人が合格し易くなっています。
一通り勉強しておけば、独学でも十分に合格することが可能であることを、まず理解しておいてください。
試験の合格率が高い理由や難易度については、「アロマテラピー検定1級の難易度と合格率が90%の理由について解説」で詳しく解説をしていますので、こちらをチェックしてみてくださいね。
勉強の具合と難易度について
そうは言っても、本当に大丈夫かなという方のために、簡単に難易度のイメージができるように、こんな風にお伝えしましょう。
公式テキストを一通り勉強して、公式の問題集で合格点がとれるレベルであれば、ほぼ間違いなくアロマテラピー検定オンライン試験でも、カンニング無しで一発合格できます。
きっとそのレベルだと、試験を終えた時に「5、6問は正答できているか心配だな?」という感じだと思います。
その倍の数のミスがあっても、1級には合格できるのですから、ほぼ合格は間違いないと言って良いでしょう。
「香りテストが自信がない」という方も多いのですが、香りテストは2問ですから、仮に香りが全然わからなかったとしても、他の問題が正答できればちゃんと合格できるってことですね!
合格のための攻略法
そこで勉強法について申し上げると、アロマ検定の試験問題は、公式テキストに書かれていることしか出題されません。
ですから、公式テキストと公式問題集だけを、しっかりと学習すればOKです。
合格できる勉強量の1つの目安は、公式問題集で合格点が取れるレベルですが、そのためには、やはりコツコツと勉強することが必要となります。
各試験範囲ごとの勉強法については、こちらの「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」で具体的にお伝えしていますので、まずは一通り目を通してみてください。
特にボリュームがある「精油のプロフィール」については、こちらの「アロマテラピー検定試験対策・精油のプロフィール」で、詳しく解説していますよ。
なお、2級の試験を目指す方は、「アロマテラピー検定2級を独学で受験する勉強方法!合格率や試験範囲」を参考にしてくださいね。
アロマ検定でカンニングより大切なこと
試験勉強をすることや、当日の健康管理に注意するのはもちろん大切ですが、アロマ検定のオンライン試験ではそれ以上に大事なことがあります。
それは「インターネットでちゃんと受験ができること」です。これはみなさん、当日になって慌てがちですから、しっかりとお話ししておきましょう。
正直、カンニングのことを気にするぐらいなら、それ以上にオンライン試験の準備に注意を払った方がいいです。
そもそも受験ができなければ、合格や不合格以前の話ですからね。そのためにも、こちらでお伝えするポイントはしっかりと押さえておきましょう。
ネット環境、受験環境を整える
もっとも大切なことは、インターネットの通信環境が、安定している場所で受験することです。
実際に、これまでにオンライン試験を受けた方の様子を伺うと、使用する回線によっては、試験サイトに繋がりにくいなどの現象が起きているようです。
そのため、AEAJが推奨するネット環境を事前に確認して、安心して接続できるようにしましょう。
また、受験環境としては個室が推奨されていますが、先に申し上げたように、試験時間は限られているので、当日はご家族の理解も得て、ペットなども別室に移しましょう。
当日の直前になって、ネット回線が繋がりにくくなり、あたふたしてしまうとケアレスミスも増えてしまいます。
時には、パソコンに詳しい家族の協力も得て、万全を期すことが大切です。
必ず事前に動作確認をする
試験の3週間ほど前になると、受験ページへのアクセス方法や動作確認の案内がメールで届きます。
このメールが届いたら、すぐに開封して、受験ページに問題なくアクセスできるか、動作確認をしましょう。
メールが届かない、メールは届いたけど受験ページにアクセスができないなど、その時点で問題があったら、決められた受付期間内に必ずAEAJに連絡をしてください。
問い合わせの受付期間を過ぎると、何か問題があっても対応してもらえず、受験ができなくなってしまいますので十分注意しましょう。
ちなみに、締め切り近くなると問い合わせが多くなり、協会が混み合うことがありますから、早目にチェックして、慌てなくて済むようにしましょう。
なお、当日何らかの問題があり、オンライン試験が受けれなかったとしても、自己責任となってしまいますので、必ず事前チェックしてください。
AEAJの公式サイトを確認する
メールを送信したとか、香り資材を発送したなど、大切な連絡事項や緊急連絡などは、その都度公式サイトで公表されます。
受験当日までは、こまめに協会のホームページをチェックするのも、1つのポイントです。
公式サイトだけでなく、大切なメールが迷惑メールボックスに入っていないかも、必ず確認してくださいね。
インターネット試験になって、逆に受験生の方での準備が格段に増えていますから、協会任せにせずに、主体的に試験に取り組むように心掛けましょう。
カンニングのことが気になると、勉強をする上でも、どこか気持ちが散漫になりやすいものです。ですからここで気持ちを切り替えて、試験勉強を進めていきましょう。
当日は3回ほど深呼吸をして、心の準備を万端にしてから、試験をスタートするといいですよ。
アロマテラピー検定の目的と資格の活かし方
最後にアロマスクールの講師として、アロマテラピー検定のオンライン試験で、カンニングをすることについての率直な思いをお伝えして、終わりにしましょう。
カンニングなんてもったいない
ストレートに申し上げて、アロマテラピー検定試験でカンニングをするなんてもったいないです。
確かにオンライン試験なら、手元にテキストを置いて受験することも、香りテストでズルをして、先に中の香りをチェックすることできるでしょう。
でももしそれで、アロマ検定に合格したとしても、きっとカンニングした上での合格は、胸を張って人に言えるような自信を、あなたには与えてくれません。
何よりも、その後に上位資格を取得して、プロとして活動しようと思った時に、必ず負い目となってあなたの心に残ってしまうでしょう。
ですから、どうせカンニングしても2、3問程度しか見直せないのですから、ここは自分なりにしっかりと勉強して、アロマテラピー検定の合格を目指しましょう。
受験の目的を明確に
そのためにも、もう一度アロマテラピー検定を受けようと思った、あなたの目的や動機を思い出してみてください。
あなたがアロマテラピー検定を受けようと思った目的は何ですか?
- アロマテラピーを生活に役立てるため。
- 自身やご家族の健康のため。
- アロマをきちんと勉強して実力を試しをしたい。
- さらに上位の資格を目指して、アロマテラピーを仕事に役立てたい。
動機や目的は様々だと思いますが、根底にあるのは「香りが好き」ということ。香りについての知識を、しっかりと身につけたいと、思ってではないでしょうか?
検定に合格することが最終目的ではなく、合格したその先で、好きな香りをどんなふうに活かしたいと思ったか、振り返ってみましょう。
それがアロマの勉強をしていく上での、モチベーションになります。
アロマテラピー検定合格後の資格の活かし方
そして、見事アロマテラピー検定に合格したら、その資格をどんな風に活用したいですか?
その先には、アロマテラピーアドバイザー、アロマハンドセラピスト、アロマブレンドデザイナーなど、プロフェッショナルな資格を取得することで、仕事やボランティアなどの社会活動での活躍の場も広がります。
これらの3つの資格は、試験などはなく、オンラインで所定のカリキュラムを受講すれば、取得できる人気の資格でもあります。
さらには、アロマテラピーインストラクター、アロマセラピストを目指したいという方もいらっしゃるでしょう。
いずれにしても、全てはアロマテラピー検定1級に合格することから始まります。その機会を活かし、自分の自信に繋げられるように、アロマ検定の勉強をしていってください。
もしすでに、アロマ検定の概要をご存知の方は、こちらの章は読み飛ばして、次の章からご覧になってください。
オンライン試験について、まだ良く分からないと言う方は、こちらもご覧くださいね。