アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
これから、AEAJアロマテラピー検定1級を目指していく方の参考になるように、1級試験ではどんな内容を勉強するのか、詳しい試験範囲をご紹介していきます。
それぞれの内容ごとに、学習のポイントやおすすめの勉強法についても、お話ししていきますので、最後までチェックしてみてくださいね。
なお、2級試験を目指す方は、「アロマテラピー検定2級を独学で受験する勉強方法!合格率や試験範囲」を参考にしてみてください。
<目 次>
アロマテラピー検定1級の学習内容
まずは、アロマテラピー検定1級の、試験範囲をチェックしていきましょう。
公式テキストで勉強する内容
試験の問題は、AEAJで出版している、「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級」から出題されます。
出題範囲の公式アナウンスについては、こちらの「AEAJ公式HPの出題範囲」で確認するか、アロマテラピー検定の公式テキストにも記載がありますよ。
<出題範囲>
1.アロマテラピーの基本
2.きちんと知りたい、精油のこと
3.アロマテラピーの安全性
4.アロマテラピーを実践する
5.アロマテラピーのメカニズム
6.アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
7.アロマテラピーの歴史をひもとく
8.アロマテラピーに関係する法律
・精油のプロフィール(対象30種類)
・香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
香りテスト
アロマテラピー検定の試験では、香りを嗅いで問題に答える「香りテスト」が、2問出題されます。
1級では、30種類の精油について勉強しますが、そのうち香りテストの対象になっている精油は17種類です。
<対象となる精油17種類>
- イランイラン
- クラリセージ
- グレープフルーツ
- ジュニパーベリー
- スイートオレンジ
- スイート マージョラム
- ゼ ラニウム
- ティートリー
- フランキンセンス
- ペパーミント
- ベルガモット
- ユーカリ
- ラベンダー
- レモン
- レモングラス
- ローズマリー
- ローマンカモミール
一言でアロマオイルといっても、合成香料として市販されているものもあります。
合成香料と100%植物由来の精油では、香り方がかなり違うので、必ず精油(100%ピュアエッセンシャルオイル)を使って勉強してください。
試験範囲ごとの勉強法(1~4章)
ここからは、それぞれの章ごとの内容と、おすすめの勉強法について、AEAJのアロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級(2020年6月改訂版)を参考にまとめていきます。
もし手元にテキストがある方は、どんな内容なのか、テキストを見ながら一緒に確認してみてくださいね。
また、テキストの6ページには、試験の出題範囲外に関する内容が記載されているので、そちらも必ずチェックしておきましょう。
1.アロマテラピーの基本
まずは、アロマテラピーとは何かを知るための、基本の「き」の内容です。
クレオパトラやナポレオンなど、偉人たちと香りの関わりや、現代でのアロマテラピーの利用法などが、簡単に紹介されています。
ここは試験範囲としてはかなり短いですが、AEAJが示している、アロマテラピーの目的を知るための大切な内容です。
特に人物名が出てくるところは出題されやすいので、その点を意識して読んでおきましょう。
なお、公式テキストを使った基本的な勉強法ですが、まずはテキストの全ての内容に目を通して、そのうえで、自分が分かりやすいように、ノートにまとめていくのがおすすめです。
2.きちんと知りたい、精油のこと
アロマテラピーに欠かせないのが、さまざまな植物から抽出された香りのエッセンス、「精油‐せいゆ‐(エッセンシャルオイル)」です。
精油とはそもそも何なのか、植物にとって精油とはどんな役割があるのか、精油の持つさまざまな特徴や役割りを勉強していきます。
また、5種類の精油の抽出方法についても勉強していきますので、混同しないよう、それぞれの抽出方法の特徴をしっかり理解しておきましょう。
この章の内容は、自分で一覧表や図を書いてまとめてみると、理解しやすくなりますよ。
※アロマテラピー検定公式テキスト 精油の抽出法
テキストでは、太字で書かれていたり、アンダーバーが引かれている部分があります。
そういった部分は特に重要なポイントなので、しっかり覚えるように心掛けてください。
3.アロマテラピーの安全性
アロマテラピーは、正しい使い方をすれば、決して危険なものではありません。
しかし、精油の使い方については、注意するべきポイントがいくつかあります。
ここでは、安全にアロマテラピーを楽しむための、精油の取り扱い方や注意事項について、学んでいきます。
3章は、試験範囲は短めですが、試験でも、日常で活用するうえでも、とても大切な内容ですので、まるごと暗記するくらいの気持ちで、覚えてしまいましょう。
精油を活用していくうえで、安全性というのは、とても大切なポイントです。
精油に関する正しい知識を持ってもらいたいというのが、AEAJのアロマテラピー検定1級試験の、大きな目的の一つでもあります。
4.アロマテラピーを実践する
アロマテラピーの基本について勉強したところで、いよいよ実際にアロマを楽しむ方法について、勉強していきますよ。
こちらでは、精油のさまざまな利用法や、アロマの手作りレシピに必要な素材や基材が紹介されています。
お部屋で香りを楽しむ芳香浴法、フェイシャルスチームやアロマバスなど、写真で分かりやすく紹介されているので、挑戦できそうなものは、テキストを見ながら実践してみましょう。
実際に精油を使ってみる事で、体感とともに知識が身に付きやすくなりますから、自分で使ってみることは、特におすすめの勉強法だとも言えます。
※アロマテラピー検定公式テキスト アロマテラピーの利用法
精油の希釈濃度や、滴数の計算方法に関連する問題は、試験で必ず出題されます。
スグに答えられるように、計算方法も覚えておきましょう。
試験範囲ごとの勉強法(5~8章)
1~4章では、アロマテラピーの基本の「き」について学びましたが、ここからは、一歩進んだ知識を身に付けていきます。
5~8章の範囲は、1級の試験範囲となり、アロマテラピー検定の2級試験では出題されません。
5.アロマテラピーのメカニズム
この章では、アロマテラピーの心身へのはたらきについて、学んでいきます。
精油がどのようなしくみで伝わり、心や身体に作用するのか、その経路やメカニズムに関する内容です。
5章は試験範囲としては狭いのですが、嗅覚器や脳のしくみに関する内容が、ギュッと詰まっていますので、しっかりと整理して覚えていきましょう。
特に、各部位の名称や、においの伝達経路は、間違って覚えやすい部分ですので、要注意です。
※アロマテラピー検定公式テキスト 精油が心身に伝わるしくみ
6.アロマテラピーとビューティ&ヘルスケア
アロマテラピーを美容や健康に役立てていくための活用法について学びます。
健康的な生活に欠かすことのできない、睡眠やストレス、女性の健康に大きく関わる女性ホルモン、それから、美容に役立てる方法など。
日常生活を、心地よく過ごしていくための知識を知ることで、日々の生活でアロマを活用しやすくなります。
また、スキンローションやクレイパックの作り方、おすすめの精油の種類なども紹介されているので、ここでもぜひ実践してみてください。
アロマのレシピで紹介されている、具体的な分量の数値までは覚えなくて大丈夫ですが、作り方や、使う素材は覚えておきましょう。
7.アロマテラピーの歴史をひもとく
「アロマテラピー」という言葉は1937年に誕生したもので、比較的最近の出来事です。
しかし、「香り」に関する歴史はとても古く、古代から、エジプトやギリシャ、ローマなど世界各地で、儀式や医療などで活用されてきました。
この章では、古代から現代に至るまでの、香りの活用や発展について学んでいきます。
歴史に関する内容は、試験範囲も広く、人物名や地名、出版物など、出てくるキーワードが多いので、混同しないように覚えていきましょう。
とくに人物名は、ほとんどがカタカナ名で、似た響きの名前も多いため、間違えないよう注意してくださいね。
AEAJのアロマテラピー検定1級試験では、歴史の問題が、毎回4~6問は出題されています。
自分でオリジナルの歴史年表や、人物一覧表などを作ってみたりして、内容を整理しながら覚えていきましょう。
8.アロマテラピーに関係する法律
現在、アロマテラピーを直接取り締まる法律はありませんが、活用していく中で、関わることのある法律がいくつかあります。
ここで学ぶのは、思わぬトラブルから身を守るために、知っておきたい法律や、事例に関する内容です。
自分1人でアロマを楽しむ分には問題ありませんが、何らかの形で仕事で活用したり、手作りの化粧品をプレゼントしたりする場合には、ちょっと注意が必要なポイントがあります。
法律に関する勉強は、苦手な方も多いので、公式問題集を何度もこなしながら、重要なポイントを覚えていくのがおすすめの勉強法です。
試験範囲ごとの勉強法(精油のプロフィール+香りテスト)
アロマテラピー検定公式テキストでは、30種類の精油が紹介されています。
種類が多いため、覚える内容も多いですが、それぞれの精油の勉強は、アロマテラピーの楽しみの一つでもあるので、張り切って勉強していきましょう。
精油のプロフィール
アロマテラピー検定1級の試験範囲では、一般的な30種類の精油について、勉強していきます。
それぞれの精油ごとに、原料植物としての情報と、精油としての情報が紹介されており、美容や健康に役立てるための情報など、実践的な内容も学ぶことができますよ。
原料植物名や、抽出部位、抽出法など、この章の内容も覚える部分が多いので、一覧表を作ってまとめてみましょう。
また、実際にその精油の香りを嗅ぎながら勉強すると、香りと知識のイメージがふくらみ、覚えやすくなりますので、おすすめです。
他にも、「アロマテラピー検定試験対策・精油のプロフィール」の中で、勉強法や覚え方のポイントをご紹介していますので、チェックしてくださいね。
※アロマテラピー検定公式テキスト 精油のプロフィール
原料植物の写真も試験に出題される事がありますので、それが何の植物か答えられるように、写真もチェックしていきましょう。
香りテスト
アロマテラピー検定試験では、香りを嗅いで問題に答える「香りテスト」が2問あります。
その香りの種類を判断した上で、4択の選択肢の中から、該当する精油の特徴を選んで答えるテストです。
香りテストの勉強法としては、精油のプロフィールを勉強する時に、その精油の香りを嗅ぎながら勉強することを、おすすめしています。
精油を全部揃えるとなると、ちょっと大変ですが、香りテスト対策用に、ミニサイズの精油をまとめたセットがあるので、そちらを活用すると、便利でお財布にも優しいですよ。
香りの嗅ぎ分けは、アロマテラピーの勉強の中でも、とても楽しい部分でもあるので、ぜひ天然精油の心地よさを感じてみて下さい。
※香りテストに出題される精油が入った1級対応精油セット、2級対応精油セット
1度にたくさんの香りを嗅ぎすぎると、鼻がマヒしてしまいますので、そんなときには、毎日少しずつ香りを覚えていくのもおすすめです。
香りテストの勉強を始める際には「アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方」もチェックしてみてくださいね。
アロマ検定1級 よくある質問
最後に、アロマテラピー検定1級の勉強法について、聞かれる事が多い質問を、いくつかご紹介したいと思います。
試験勉強はどれくらいの期間が必要?
スクールの場合、試験の3~5ヶ月前ほどから日程を組んで、講座を始めることが多いです。
直前で試験を目指し始めた人のために、試験1ヶ月前から始まる短期集中講座も開催することがありますが、だいたい3カ月程度は学習期間を取れるように、日程を考えています。
独学の場合には、あくまで目安ですが、短い人だと1~2ヶ月、長い人では1年以上かけて勉強していく人もいるようです。
ただ、1日の中で、自分がどれくらいの時間を勉強にあてられるか、1級と2級どちらを受けるかによって、個人差がありますので、余裕を持って考えた方が良いでしょう。
AEAJアロマテラピー検定試験は、年に2回、5月と11月に開催されていますので、自分が自信を持てるタイミングで、挑戦できると良いですね。
合格率や難易度はどれくらいですか?
アロマテラピー検定1,2級の合格率については、協会から正式に公表されており、およそ90%となっています。
試験の合格率が、なぜそれほど高いのかについては、こちらの「アロマテラピー検定1級の難易度と合格率が90%の理由について解説」で詳しく解説しています。
アロマテラピー検定自体は、それほど難易度は高くありませんが、試験範囲が専門的な内容になっているので、しっかりと勉強をしないと合格は出来ません。
一夜漬けや即席など、付け焼刃のような勉強法では合格は出来ませんから、注意してください。
アロマ検定の勉強は独学でも大丈夫?
アロマテラピー検定試験は、さほど難易度が高くないので、独学でも十分に合格を目指せます。
ただ、独学で受験する方の中には、精油を使わずに勉強をして、知識だけで資格を取り、アロマクラフトが出来ないという方も居るようです。
それでは結果的にアロマテラピーを活用できませんから、独学で勉強する場合でも、実際に精油を活用しながら、実践的な知識を身に着けることをおすすめします。
なお、独学で挑戦しようか悩んでいるなら、「アロマテラピー検定を独学で勉強するメリットとデメリット」の記事が参考になりますよ。
※実習もできるおすすめのアロマ検定セット。
スクールで勉強した方が良い?
アロマテラピー検定試験は、独学で勉強する人の方が多いですが、スクールの講座を受講する人もいます。
スクールを選ぶ理由としては、独学での受験に不安があるとか、実践的な技術を身に着けたいといった理由が、特に多いようです。
中には、独学で1級の資格を取ったけど、実際の精油の使い方がイマイチ分からないという理由で、資格取得のためではなく、実践できるようになるために、講座を受講する人もいました。
スクールでは実習も行っていくので、精油の使い方も勉強できるのが、大きなメリットだといえるでしょう。
講座でどんなふうに学ぶのか知りたい方は、「アロマスクールのオンライン講座って実際のところどうなの?」を見ていただくと、イメージが掴みやすいですよ。
こうして見ると、試験範囲が広くて難しそうに感じますが、テキスト内では写真がたくさん使われ、実践的な知識も多いので、楽しく勉強していける内容になっています。