アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美です。
今回は、2025年5月の第52回アロマテラピー検定から、「香りをかいで答える問題(香りテスト)」がなくなった理由についてお話します。
その上で、今後の試験の出題について考えられることや、学習法についてもお話ししてきますので、これからアロマテラピー検定を受験する方は、試験を受ける前にぜひ最後までご覧ください。
これまでの香りテスト
まずは、これまでのアロマテラピー検定で行われていた香りテストについて、簡単にだけ確認しておきましょう。
これまでの香りテスト
2024年11月の第51回アロマテラピー検定までは、香りを嗅いで問題に回答する「香りテスト」がありました。
アロマテラピー検定は、2021年まで全国の主要都市で開催されておりましたが、それまでは会場で精油が配られる形式で、香りテストが実施されていました。
それが2022年にオンライン試験になり、香りテストに使用する「香り資材」が、事前に受験者に郵送されるように成ったのです。
それにより、受験者が自宅で試験を受ける時に、香り資材を開封して香りを嗅ぎ、問題に回答するという形式になりました。
ですので、これまでは香りテストとして、1級、2級ともにそれぞれ2問ずつ出題されていたのです。
香りテストがなくなる
2024年後半に、これまで行われてきた香りてテストを廃止することが、正式にAEAJによって決まりました。
それにより2025年5月に開催される、第52回アロマテラピー検定より「香りをかいで答える問題(香りテスト)」がなくなったのです。
また、合わせて試験前に行われていた、受験者への香り資材の送付もなくなりました。
これはアロマテラピー検定が始まった、1999年以来の大きな改正だと言えます。
香りテスト廃止の理由は?
香りテストがなくなった理由は、香り資材の事前送付による、不正行為の防止が目的という事です。
こちらの「カンニングができるの?アロマテラピー検定試験の攻略法」で、オンライン試験でのカンニング可能かについては、以前に詳しくお話しました。
その中でもお伝えしたように、試験中にテキストを確認することは、正直難しいといえます。
ですが、事前に送られてくる香りテストの資材については、故意に開封して確認しておくことが出来るため、そんな不正を防止する目的で、香りテストが廃止されたのでしょう。
今後の試験で考えられること
では、香りテストが無くなることで、今後の試験で考えられる変更点についてお話します。
試験問題の難易度が上がるかも
香りテストはなくなりますが、出題数には変更がありませんから、2級の出題数は55問で試験時間は30分、1級の出題数は70問で試験時間は35分のままです。
香りテストがなくなる分、それに変わる問題が2問ずつ出題されることになりますが、どんな問題になるのかが気になりますよね?
オンライン試験になってからの香りテストは、ただ単に「どの精油の香りか」を当てるだけなく、何の香りか分かった上で、その精油に該当する特徴を答えるものでした。
以前に、各主要都市の会場で行われていた頃よりも、少しだけ難易度が高い問題に変更されて出題されていたのです。
このことを考えると、香りテストに置き換わる問題も、それなりの難易度になるのではないかと予想されます。
香りテストの代替・予想1
ここでは、香りテストの代替となる問題がどうなるか、実際に考えられることを2つ予想してみました。
1つ目の予想は、「原料植物の写真を見て答える問題が増える」です。
これまでも、原料植物の写真から採れる精油名を、4つの選択肢の中から選んで答える、という問題は出題されていましたが、その出題数が増える可能性が高いです。
かつ、写真を見て精油名を判断し、その精油に該当する特徴を答えるといったように、さらに難易度が上がることが予想されます。個人的にはこれが有力かなと思っています。
では、具体的にどのような問題になるのか、例題をあげてみましょう。
<例題>写真の原料植物から得られる精油に該当する特徴を選びなさい。
- 原料植物はシソ科である
- イエス・キリストに捧げられた
- 低温で固まる性質を持つ
- 水蒸気蒸留法により得られる
写真を見て、それがジュニパーベリーだと判断した場合、該当する特徴は1~4のどれになるでしょう。答えは、4の「水蒸気蒸留法により得られる」が正解です。
このように、写真から精油の種類を判断した上で、その特徴を答えるので、精油のプロフィールをしっかり覚えていないと回答できません。
香りテストの代替・予想2
2つ目の予想は、「精油の使い方についての問題が増える」です。
香りテストが行われていた背景には、実際に精油を活用し、アロマに慣れ親しんでもらいたいという、日本アロマ環境協会としての受験者への思いありました。
しかしながら、香りテストがなくなることによって、精油の香りを知らないまま受験する人が、増えてしまう可能性があります。
アロマテラピーを実践したり、活用できない人が増えてしまうということです。それは協会の本意ではありません。
そのため、アロマクラフトの作り方や、セルフケアの実践法など、「精油の使い方」についての出題が増える可能性が高いでしょう。
アロマを使えるようになりたい人は・・・
香りテストがなくなることで、ぶっちゃけ精油の香りを知らなくても、アロマテラピー検定を受けることが可能となります。
香りを知らなくていいのかな?
でも本当に、「香り」を知らなくて良いのでしょうか?香りがあってこそ、精油を使えてこそのアロマテラピーですよね。
先ほども触れたように、「香りを知らないまま検定資格だけ持っている」という人が増えてしまうのは、非常に残念なことですし、とてももたいないです。
ですから、精油について「知っている」だけでなく、精油を「使える人、活用できる人」を目標にして、実際に精油に触れながら学ばれることをおすすめします。
せっかくですから、ここでアロマを使える人になるための勉強法についても、お伝えしておきましょう。
香りを嗅ぎながら勉強する
アロマの勉強をする際に、精油の香りを嗅ぎながら学習してみましょう。
こちらの「アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方」でも紹介したように、香りでイメージを膨らませれば、なおさら精油を身近なものと感じられます。
また、ローズマリーやペパーミントなど、集中力や記憶力を高めてくれる精油は、アロマ検定の試験勉強を進める上でもおすすめです。
実際に香りの効果を体感することで、アロマへの理解が深まりますし、何より香りがあるとお勉強も楽しくなります。
テキストを見ながら精油を使ってみる
公式テキストに載っている、原料植物の写真や精油のプロフィールを見ながら、どんな香りなのか感じてみましょう。
香りを嗅ぐことで、知識と香りをリンクさせて覚えられるので、精油のプロフィールを記憶にも定着させやすいです。
また、テキストに記載されている、アロマスプレーなどのクラフトを実践してみるのも、精油の扱い方を覚えるためにおすすめです。
選ぶ香りの種類によって、リラックスして気持ちが落ちついたり、リフレッシュの香りで気分転換ができたりと、いろんなバリエーションのものが作れるので本当に楽しいですよ。
香りテストがあると想定して勉強する
試験には出なくても、アロマテラピーを実践する上では、香りを知っておくことはとても大切です。
精油の香りをまったく知らないままでは、検定合格後も「アロマ検定の1級を持っています!」なんて、胸を張って言えないですよね。
ですから、ぜひアロマ検定の勉強をする段階から、精油に親しみながら取り組んでいってください。
そうすれば、本当の意味でアロマテラピーの楽しさを実感できて、自分の生活にも活かせるようになるでしょう。
香りテストがなくなる事に関するまとめ
ここまで、アロマテラピー検定の香りテストがなくなること、香りテストに代わる問題について予想されることについて、詳しくお話ししてきました。
また、アロマが使える人になるための勉強法についてもお伝えしました。
精油を活かすのがアロマテラピー
今後のアロマ検定では、香りテストはなくりますが、決して精油の香りを知らずに、アロマテラピーが実践出来る訳ではありません。
むしろ、香りテスト対策をしなくなる分、今まで以上に意識して精油に触れようとしないと、知識だけで「アロマが使えない人」になってしまいます。
それでは、せっかく頑張ってアロマテラピーの勉強をしたのに、あまりにも残念です。
ですから、アロマが使える人になるために、ぜひ個性豊かな精油の香りを味わい、楽しみながらアロマテラピーのお勉強をしていきましょう。
マイアースの「アロマテラピー検定対策講座【動画講座+オンライン】では、講座の中でアロマクラフト作りの実習を取り入れています。
そんな風に、実際に精油の香りを楽しんだり、アロマを活用しながら、検定試験の合格を目指しましょう♪
独学で頑張る方には、精油はもちろん、クラフト作製のための資材が全部揃った「アロマテラピー検定パーフェクトセット」がおすすめです!
香りが覚えられなくて、香りテストが不安という方も多かったので、「香りテストがなくなって良かった」と思うかもしれませんが、油断は禁物ですよ!