2025年5月アロマテラピー検定の香りテストがなくなった理由と対策

これまでの香りテスト
The following two tabs change content below.
アロマテラピーインストラクター養成講座

アロマセラピスト 恵美

アロマテラピースクール My Earth
 2004年 春、初めて“精油”と出会ってから、香りの魅力に引き込まれアロマテラピーの学びが始まりました。2005年 秋に夫の経営する癒し雑貨の専門店「My Earth」(現 株式会社ヒーリングアース)に入社。アロマセラピストとしてアロマエステサロンの運営と、アロマテラピースクールの講師を行っています。 お問い合せはこちら

こんにちは。

My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美です。

今回は、2025年5月の第52回アロマテラピー検定から、「香りをかいで答える問題(香りテスト)」がなくなった理由についてお話します。

その上で、今後の試験の出題について考えられることや、学習法についてもお話ししてきますので、これからアロマテラピー検定を受験する方は、試験を受ける前にぜひ最後までご覧ください。

 

アロマテラピースクール マイアースの紹介

これまでの香りテスト

 

まずは、これまでのアロマテラピー検定で行われていた香りテストについて、簡単にだけ確認しておきましょう。

 

これまでの香りテスト

2024年11月の第51回アロマテラピー検定までは、香りを嗅いで問題に回答する「香りテスト」がありました。

アロマテラピー検定は、2021年まで全国の主要都市で開催されておりましたが、それまでは会場で精油が配られる形式で、香りテストが実施されていました。

それが2022年にオンライン試験になり、香りテストに使用する「香り資材」が、事前に受験者に郵送されるように成ったのです。

それにより、受験者が自宅で試験を受ける時に、香り資材を開封して香りを嗅ぎ、問題に回答するという形式になりました。

ですので、これまでは香りテストとして、1級、2級ともにそれぞれ2問ずつ出題されていたのです。

 

香りテストがなくなる

2024年後半に、これまで行われてきた香りてテストを廃止することが、正式にAEAJによって決まりました。

それにより20255月に開催される、第52回アロマテラピー検定より「香りをかいで答える問題(香りテスト)」がなくなったのです。

また、合わせて試験前に行われていた、受験者への香り資材の送付もなくなりました。

これはアロマテラピー検定が始まった、1999年以来の大きな改正だと言えます。

 

香りテスト廃止の理由は?

香りテストがなくなった理由は、香り資材の事前送付による、不正行為の防止が目的という事です。

こちらの「カンニングができるの?アロマテラピー検定試験の攻略法」で、オンライン試験でのカンニング可能かについては、以前に詳しくお話しました。

その中でもお伝えしたように、試験中にテキストを確認することは、正直難しいといえます。

ですが、事前に送られてくる香りテストの資材については、故意に開封して確認しておくことが出来るため、そんな不正を防止する目的で、香りテストが廃止されたのでしょう。

 

クリックして講師プロフィールへ アロマスクール マイアース スタッフ紹介

今後の試験で考えられること

今後のアロマテラピー検定試験で考えられること

では、香りテストが無くなることで、今後の試験で考えられる変更点についてお話します。

 

試験問題の難易度が上がるかも

香りテストはなくなりますが、出題数には変更がありませんから、2級の出題数は55問で試験時間は30分、1級の出題数は70問で試験時間は35分のままです。

香りテストがなくなる分、それに変わる問題が2問ずつ出題されることになりますが、どんな問題になるのかが気になりますよね?

オンライン試験になってからの香りテストは、ただ単に「どの精油の香りか」を当てるだけなく、何の香りか分かった上で、その精油に該当する特徴を答えるものでした。

以前に、各主要都市の会場で行われていた頃よりも、少しだけ難易度が高い問題に変更されて出題されていたのです。

このことを考えると、香りテストに置き換わる問題も、それなりの難易度になるのではないかと予想されます。

 

恵美

香りが覚えられなくて、香りテストが不安という方も多かったので、「香りテストがなくなって良かった」と思うかもしれませんが、油断は禁物ですよ!

 

香りテストの代替・予想1

ここでは、香りテストの代替となる問題がどうなるか、実際に考えられることを2つ予想してみました。

1つ目の予想は、「原料植物の写真を見て答える問題が増える」です。

これまでも、原料植物の写真から採れる精油名を、4つの選択肢の中から選んで答える、という問題は出題されていましたが、その出題数が増える可能性が高いです。

かつ、写真を見て精油名を判断し、その精油に該当する特徴を答えるといったように、さらに難易度が上がることが予想されます。個人的にはこれが有力かなと思っています。

では、具体的にどのような問題になるのか、例題をあげてみましょう。

 

<例題>写真の原料植物から得られる精油に該当する特徴を選びなさい。

  1. 原料植物はシソ科である
  2. イエス・キリストに捧げられた
  3. 低温で固まる性質を持つ
  4. 水蒸気蒸留法により得られる

 

恵美

写真を見て、それがジュニパーベリーだと判断した場合、該当する特徴は1~4のどれになるでしょう。答えは、4の「水蒸気蒸留法により得られる」が正解です。

このように、写真から精油の種類を判断した上で、その特徴を答えるので、精油のプロフィールをしっかり覚えていないと回答できません。

 

香りテストの代替・予想2

2つ目の予想は、「精油の使い方についての問題が増える」です。

香りテストが行われていた背景には、実際に精油を活用し、アロマに慣れ親しんでもらいたいという、日本アロマ環境協会としての受験者への思いありました。

しかしながら、香りテストがなくなることによって、精油の香りを知らないまま受験する人が、増えてしまう可能性があります。

アロマテラピーを実践したり、活用できない人が増えてしまうということです。それは協会の本意ではありません。

そのため、アロマクラフトの作り方や、セルフケアの実践法など、「精油の使い方」についての出題が増える可能性が高いでしょう

 

クリックするとオンライン講座一覧へ オンラインのアロマテラピー講座も開催

アロマを使えるようになりたい人は・・・

アロマを使えるようになりたい人は

香りテストがなくなることで、ぶっちゃけ精油の香りを知らなくても、アロマテラピー検定を受けることが可能となります。

 

香りを知らなくていいのかな?

でも本当に、「香り」を知らなくて良いのでしょうか?香りがあってこそ、精油を使えてこそのアロマテラピーですよね。

先ほども触れたように、「香りを知らないまま検定資格だけ持っている」という人が増えてしまうのは、非常に残念なことですし、とてももたいないです。

ですから、精油について「知っている」だけでなく、精油を「使える人、活用できる人」を目標にして、実際に精油に触れながら学ばれることをおすすめします。

せっかくですから、ここでアロマを使える人になるための勉強法についても、お伝えしておきましょう。

 

香りを嗅ぎながら勉強する

アロマの勉強をする際に、精油の香りを嗅ぎながら学習してみましょう。

こちらのアロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方でも紹介したように、香りでイメージを膨らませれば、なおさら精油を身近なものと感じられます。

また、ローズマリーやペパーミントなど、集中力や記憶力を高めてくれる精油は、アロマ検定の試験勉強を進める上でもおすすめです。

実際に香りの効果を体感することで、アロマへの理解が深まりますし、何より香りがあるとお勉強も楽しくなります。

 

テキストを見ながら精油を使ってみる

公式テキストに載っている、原料植物の写真や精油のプロフィールを見ながら、どんな香りなのか感じてみましょう。

香りを嗅ぐことで、知識と香りをリンクさせて覚えられるので、精油のプロフィールを記憶にも定着させやすいです。

また、テキストに記載されている、アロマスプレーなどのクラフトを実践してみるのも、精油の扱い方を覚えるためにおすすめです。

選ぶ香りの種類によって、リラックスして気持ちが落ちついたり、リフレッシュの香りで気分転換ができたりと、いろんなバリエーションのものが作れるので本当に楽しいですよ。

 

香りテストがあると想定して勉強する

試験には出なくても、アロマテラピーを実践する上では、香りを知っておくことはとても大切です。

精油の香りをまったく知らないままでは、検定合格後も「アロマ検定の1級を持っています!」なんて、胸を張って言えないですよね。

ですから、ぜひアロマ検定の勉強をする段階から、精油に親しみながら取り組んでいってください。

そうすれば、本当の意味でアロマテラピーの楽しさを実感できて、自分の生活にも活かせるようになるでしょう。

 

香りテストがなくなる事に関するまとめ

香りテストがなくなることに関するまとめ

ここまで、アロマテラピー検定の香りテストがなくなること、香りテストに代わる問題について予想されることについて、詳しくお話ししてきました。

また、アロマが使える人になるための勉強法についてもお伝えしました。

 

精油を活かすのがアロマテラピー

今後のアロマ検定では、香りテストはなくりますが、決して精油の香りを知らずに、アロマテラピーが実践出来る訳ではありません。

むしろ、香りテスト対策をしなくなる分、今まで以上に意識して精油に触れようとしないと、知識だけで「アロマが使えない人」になってしまいます。

それでは、せっかく頑張ってアロマテラピーの勉強をしたのに、あまりにも残念です。

ですから、アロマが使える人になるために、ぜひ個性豊かな精油の香りを味わい、楽しみながらアロマテラピーのお勉強をしていきましょう。

 

恵美

マイアースの「アロマテラピー検定対策講座【動画講座+オンライン】では、講座の中でアロマクラフト作りの実習を取り入れています。

そんな風に、実際に精油の香りを楽しんだり、アロマを活用しながら、検定試験の合格を目指しましょう♪

独学で頑張る方には、精油はもちろん、クラフト作製のための資材が全部揃った「アロマテラピー検定パーフェクトセット」がおすすめです!

 

あなたのアロマ検定の目的は?

アロマ検定 費用を抑えたい
アロマ検定 アロマを生活に
アロマ検定 勉強に自信がない
アロマ検定 将来はアロマの仕事

ABOUTこの記事をかいた人

アロマテラピーインストラクター養成講座

 2004年 春、初めて“精油”と出会ってから、香りの魅力に引き込まれアロマテラピーの学びが始まりました。2005年 秋に夫の経営する癒し雑貨の専門店「My Earth」(現 株式会社ヒーリングアース)に入社。アロマセラピストとしてアロマエステサロンの運営と、アロマテラピースクールの講師を行っています。 お問い合せはこちら