アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
AEAJ(公社 日本アロマ環境協会)では、年に2回、アロマテラピー検定試験を開催しています。
検定試験には1級と2級がありますが、その中で今回は、アロマテラピー検定《2級》資格についてのお話しです。
アロマ検定は独学で受験する方も多いので、試験の合格率や学習範囲、スクール講師がおすすめする勉強方法など、まとめて一気に見ていきましょう。
なお、こちらの記事は、2020年6月改訂版のAEAJ公式テキストを基に、解説していきます。
アロマ検定2級の試験内容(合格率や試験範囲)
まず初めに、アロマテラピー検定2級の試験範囲の内容や合格率など、基本的な情報についてお話ししていきます。
とくに独学で受験される方は、事前にしっかり確認しておきましょう。
アロマテラピー検定2級試験について
アロマテラピー検定資格には1級と2級があり、2級の方が試験範囲が狭く、問題数も少なくなっています。
2級で学ぶ内容を簡単にまとめると、「アロマテラピーを自分で安全に楽しむための基本知識」についての内容です。
検定試験は1級からの受験も出来ますが、「1級に受かるか心配」「アロマをじっくり学びたい」という方などは、まずは2級からチャレンジしたり、1・2級同時に受験している方も多いですよ。
試験は選択解答式で行われ、問題は55問、試験時間は30分です。
合格基準は正解率が80%と高めですが、AEAJの公表では合格率はおよそ90%と合格率も高いので、独学でもしっかりと勉強すれば、十分に合格が目指せますよ。
アロマテラピー検定2級の試験範囲
試験の問題は、AEAJで発行されている「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級」の内容から出題されます。
1級ではテキスト丸ごと一冊が試験範囲となり、そのうちの一部分が2級の試験範囲です。
詳しい内容や勉強方法などは後でご紹介しますので、まずは簡単に、学習する項目を見てみましょう。
《試験範囲(2020年6月改訂版)》
- 香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)
- アロマテラピーの基本
- きちんと知りたい、精油のこと
- アロマテラピーの安全性
- アロマテラピーを実践する
- 精油のプロフィール(対象11種類)
2級の学習範囲では、アロマについての基礎知識や安全性についての注意点、日常での活用方法、精油のプロフィールなどを学んでいきます。
検定のテキストは、内容を理解しやすいように写真やイラストが多く使われており、見ているだけでも楽しいですよ。
「香りテスト」精油の覚え方について
アロマテラピー検定では、学科の試験の他に、香りを嗅いで問題に答える「香りテスト」もあります。
2級資格では、全部で11種類の精油について勉強しますが、そのうち9種類の精油が香りテストの対象です。
ですので、独学の場合も試験勉強の際には、実際に香りを嗅ぎながら覚えていきましょう。
香りテストの対象になる精油をまとめた、検定用の精油セットがあるので、まずはそれを使って、いろんな香りに触れてみてください。
《香りテストの対象精油 9種類》
- スイートオレンジ
- ゼラニウム
- ティートリー
- フランキンセンス
- ペパーミント
- ユーカリ
- ラベンダー
- レモン
- ローズマリー
とくに独学の場合、香りテストに不安を感じる方が多いです。
どんな問題が出るのか、こちらの「2021年のアロマテラピー検定試験のポイント(会場、香りテストなど)」の記事で、例題を紹介しているので、そちらもチェックしてみてくださいね。
アロマ検定2級の学習内容(テキストで学ぶこと)
アロマテラピー検定2級資格の学習範囲は、大きく分けて6つの項目があります。
それでは具体的にどんな事を学習するのか、それぞれの項目の内容を、一緒に確認していきましょう。
1:香りテスト
まず1つめは、先にもお話しした「香りテスト」です。
試験はインターネットを使って自宅で受験するため、試験前に自宅に香りテスト用資材が届きます。
そして、その届いた香りを嗅いで、その香りが何の精油かを自分で判断したうえで設問に答える、というのが、香りテストです。
香りと言うのは、アロマテラピーの最も大切な部分でもありますので、自信を持って回答できるよう、しっかり勉強していきましょう。
独学の方は、自宅で香りを確かめられるよう、精油セットなどを準備しておくと安心ですよ。
なお、こちらの「アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方」では、1級も含めて香りテストや精油の覚え方、勉強方法を詳しく解説していますよ。
2:アロマテラピーの基本
ここからの学習範囲は全て学科の内容になりますが、まず初めに勉強するのは、アロマの基本の“き”についてです。
歴史的な偉人たちと香りの関わりや、そもそもアロマテラピーとはどういうものなのか、アロマの定義などを学んでいきます。
この章は範囲が狭めですが、これからアロマについて学ぶ上でとても大切な内容です。
アロマテラピー検定資格の始めの一歩でもある部分なので、しっかり理解していきましょう。
3:きちんと知りたい、精油のこと
アロマテラピーの定義について勉強したら、次はアロマテラピーの最も大切な特徴である香りの元、「精油」についてです。
よく「アロマオイル」という言い方をしますが、正式な名前は「精油-せいゆ」または、「エッセンシャルオイル」と呼びます。
そんな精油について、その定義や精油のもつ性質、植物から精油を作る方法など、精油についての理解を深めていく内容です。
この範囲では、精油の抽出法がなかなか覚えられないという人が多いので、自分でイラストを描いてノートにまとめるなど、勉強方法を工夫してみてください。
※アロマテラピー検定 公式テキスト:精油の抽出法
4:アロマテラピーの安全性
精油はとてもいい香りがするので、香水のようにお肌に付けたい、と思われる方もいるでしょう。
また、中には精油は植物由来だから安心、と思っている方もいらっしゃいます。
でも実は、精油は原液のままでは刺激が強すぎるので、肌に直接塗ると肌荒れなどトラブルの原因になってしまうこともあるんです。
ここでは、そういったトラブルを起こさないよう、安全にアロマを楽しむために気を付けるべき注意点について学びます。
アロマを安心して心地よく楽しむためには、誤った使い方をしないことが大切です。
そのために、安全性や注意するべきことについて、正しい知識を身に着けましょう。
5:アロマテラピーを実践する
いよいよアロマテラピーの様々な楽しみ方や、化粧品の作り方について具体的に見ていきます。
この学習範囲で紹介されている芳香浴法など、「〇〇法」というアロマの使用方法や、道具や素材の名称と特徴もしっかりと覚えましょう。
アロマテラピー検定テキストでは、使い方や作り方が写真で詳しく紹介されていますので、出来そうなものがあったら、ぜひご自宅で挑戦してみてくださいね。
こちらの実習用の基材・素材セットなら、アロマスプレーやアロマバスソルトが作れますよ。
他にも、自宅にあるもので簡単に試せる使い方なども載っていますので、まずは実際に体験して、活用してみてください。
6:精油のプロフィール(対象11種類)
精油は、数え切れないくらいたくさんの種類がありますが、アロマテラピー検定2級資格の範囲では、身近で使いやすい11種類の精油について学びます。
《アロマ検定2級の対象精油 11種類》
- スイートオレンジ★
- ゼラニウム★
- ティートリー★
- フランキンセンス★
- ペパーミント★
- ユーカリ★
- ラベンダー★
- レモン★
- ローズマリー★
- ローズ(アブソリュート)
- ローズオットー
※★マークのあるものは香りテストの対象です。
精油一種類ごとに、原料植物や精油の特徴などを詳しく知ることで、精油に対する理解を深めていきましょう。
ここは内容が細かく混同しやすいので、種類ごとに整理しながら覚えていく必要があります。
特に独学の方は、それぞれの特徴をしっかり覚えられるよう、精油の一覧表を作ってみるなど、勉強方法を工夫してみてください。
精油セットを使って、どんな香りがするのか一つ一つ香りを確かめながら勉強していくと、香りテスト対策にもなるので、おすすめですよ。
※アロマテラピー検定公式テキスト「精油のプロフィール」
アロマ検定2級 Q&A(お問い合わせなど)
いかがでしたか? アロマテラピー検定2級資格の学習範囲が、ある程度お分かりいただけたでしょうか。
内容について見たところで、ここからはアロマ検定について、お問い合わせの多い質問をご紹介したいと思います。
独学で勉強する期間は?
どれくらいの学習期間があればいいのか、というのは悩みどころですよね。
独学で受けた方の中には、「試験に申し込んでから1〜2ヶ月で受験した」という方もいれば、「1年以上かけて勉強した」という方もいます。
短期集中で勉強する時間が取れるのであれば、1~2ヶ月でも大丈夫かもしれませんが、なかなか大変ですよね。
合格率アップのためには、どれくらい学習時間が取れるかが重要なので、毎日数時間勉強できるなら短期で、ゆっくり勉強していくのなら、4ヶ月以上あると安心です。
検定試験は年に2回あるので、いつの試験を受けるか決めて、そこに向けて勉強すると、学習スケジュールが立てやすくなりますよ。
とくに急いで資格が欲しい訳じゃないのなら、まずは勉強を始めてみて、自分が大丈夫だと思うタイミングで試験に臨むのもいいですね。
なお、こちらの「アロマテラピー検定を独学で勉強するメリットとデメリット」では、独学受験について詳しく解説していますので、参考にしてください。
公式問題集は必要?
公式問題集に関しては、独学の方だけでなく、スクールの生徒さんにもおすすめしています。
やはり、問題を解く、という事に慣れているかどうかでも、試験本番での緊張度が変わりますし、特に独学の方は、試験に出やすい範囲もチェックできます。
おすすめの勉強方法は、模擬テスト形式で、試験と同じ時間(2級は30分)で問題集を解いてみる。
そして、間違った部分をしっかり勉強し直す、という方法です。
こんな風に、自分の得意・不得意や、見逃していたポイントを確認するためにも公式問題集はオススメですよ。
公式問題集は、本番さながらの問題が載っていますので、使っているかいないかで、合格率にも差が出るのではないかと思うくらい、試験対策としてとても重要です。
ぜひ活用して、アロマテラピー検定の一発合格を目指しましょう。
過去問もやった方がいいの?
私としては、公式問題集だけに集中して、やり込む方がおすすめです。
公式問題集はAEAJが出版していますので、やはり実際の検定試験に一番近く、出題のされ方や、難易度も同じくらいになっています。
また、AEAJでは全ての資格試験において、過去問を公開していないので、ネットで公開されているアロマ検定の過去問などは、公式なものではありません。
ですので、もしそうした過去問に挑戦する場合には、公式ではない点を念頭に置いて、あくまで力試しとして挑戦すると良いでしょう。
詳しくはこちらの「アロマテラピー検定1級、2級の過去問を練習する際の注意点」でも解説しているので、ご覧くださいね。
アロマテラピー検定にチャレンジする方へ
ここまで、アロマ検定2級資格について見てきましたが、いかがでしたか。
アロマがまったく初めての方には、慣れない言葉などもあるでしょうが、アロマテラピー検定試験の合格率はおよそ90%と高い数値になっています。
検定試験は、アロマの正しい知識を身に着け、安全に楽しもうというのが目的でもありますので、肩の力を抜いて、アロマのある暮らしを楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。
2級だけ受けるなら!独学に必要な教材
当スクールでは、独学で受験したい、という方向けの教材も色々と取り揃えています。
まずは2級資格を目指したい、という場合に必要な教材は、
この3つです。
これだけあれば、試験範囲の勉強、香りテスト対策、模擬テストができるので、最低限この3つは揃えておきましょう。
※アロマテラピー検定公式テキスト+公式問題集セット、2級対応精油セット
1・2級どちらを受けるか悩んでいるなら全部揃ったフルセット
「どちらを受けるか迷ってる」「とりあえず1級の内容も見てみたい」という方は、1・2級のどちらも揃った、アロマテラピー検定パーフェクトセットがおすすめです。
1級・2級の出題範囲に対応した教材と、自宅で実習まで楽しめる基材・素材がセットになっていますよ。
独学の場合、実習はやらない方が多いのですが、せっかくアロマを勉強するなら、しっかり実習も行って、精油を使えるようになりましょう。
さらに、スクールならではの検定対策や、学習のポイントを取りまとめた、「必勝!アロマテラピー検定対策」資料をプレゼントいたします。
※アロマテラピー検定パーフェクトセット、スマホで見れる「必勝!アロマテラピー検定対策」資料
今まで独学で受験したみなさんにも、とても好評いただいている資料なので、これを参考にしながら、検定試験合格を目指してくださいね。
テキストは、1級・2級の内容が1冊にまとまっていますが、2級だけ受験する場合には、2級の範囲だけ勉強すれば大丈夫です。
1級の範囲も気になる!という方は「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」をご覧ください。