アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
こちらのスクールでは、アロマテラピー検定の受験をお考えに方に、「合格率はどれくらいですか?」とよく聞かれます。
たぶん、この試験の難易度を知るための目安として、合格率を知りたいとお考えになるのでしょう。
でもその反面、アロマテラピー検定1級の合格率が、90%であることをお伝えすると、少し驚かれて複雑な気持ちになるようです。
それは、合格率が高くて安心する気持ちと、「本当に私でも大丈夫かしら。」と思われる、そんな戸惑いからなのでしょう。
そこで今回は、AEAJの総合資格認定校の講師として、アロマテラピー検定1級の難易度と、合格率が90%と高い理由を詳しく解説します。
アロマ検定の難易度と合格率の話の前に
この記事では、(公社)日本アロマ環境協会主催(AEAJ)の、アロマテラピー検定の難易度と合格率について、詳しくお話ししていきます。
ただ、その前に一言お伝えしておきますね。
アロマ検定の試験範囲は理解していること
まず今回の記事では、アロアテラピー検定の1級、2級の試験範囲については、ご存じであることを前提にお話しします。
それを書くとかなり長くなりますし、要点だけをお伝えしたいのです。でもその試験範囲が解らないままでは、読んでいただいても漠然としか理解できないでしょう。
ですから、もしまだ試験範囲をご存じでないのであれば、こちらの「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」を先にご覧ください。
それでも内容を早く知りたいという方は、せめてアロマテラピー検定の「公式テキスト」が、1級の試験範囲だというぐらいは心得ておいてください。
アロマテラピー検定には、1級と2級の試験がありますが、アロマテラピーアドバイザー資格を得るためには、1級の試験に合格する必要があります。
その意味でも、最初から1級合格を目指す方が多いですよ。
アロマテラピー検定1級の難易度と合格率
ですから、今回お伝えするのは、アロマテラピー検定の1級の難易度と合格率になります。
基本的にAEAJのアロマテラピー検定では、1級だけを受験する方が大多数ですし、2級を受験する方も1級との併願が殆どです。
アロマテラピー検定の2級の合格率も、90%と高いのですが、当スクールでは殆どの方が1級受験なので、1級の検定試験に絞って話しをさせてください。
ですから、2級の受験のみをお考えの方は、参考程度にご覧いただければと思います。
なぜ検定の合格率が90%と高いのか?
では、なぜAEAJ主催のアロマテラピー検定1級の合格率が、90%ととても高いのか、まずはその点について5つの理由をお話しします。
順を追って解説していきますね。
1、協会は合格させたいから
まずは、合格率が高い最大の理由からお話ししましょう。
それはズバリ!協会が受験生を合格させたいからです。
私は過去に、(公社)日本アロマ環境協会の社員に選任され、協会運営に関わったことがありますが、基本的に協会はより多くの受験生に、合格して欲しいと望んでいます。
言ってしまえば、アロマテラピー検定1級は、受験生に合格してもらうための検定試験なのです。
というのも、協会の目的は「アロマテラピーの安全な利用方法の普及」にあります。ですから、正しい知識をもった人材を、より多く育てて排出したいと考えているのです。
そのため、アロマテラピー検定試験の難易度は、あらかじめ低めに設定されており、より多くの人が合格し易くなっていると言えるでしょう。
ちなみに、アロマテラピー検定は、受験生に合格してもらうための試験ですが、インストラクターやセラピスト試験は、落とすための試験ともいえるほど厳しいですよ。
インストラクター試験の難易度や合格率については、こちらの「講師がアロマテラピーインストラクター試験の難易度や合格率を解説」で、詳しく紹介しています。
2、4択の選択式問題だから
ですから、協会が合格者を増やしたいので、検定試験もよりシンプルな4択の選択方式で、記述式ではありません。
ここでもいえるのは、必要なレベルがアロマテラピーを安全に利用することと、ある程度のアロマテラピーに関する知識があることなので、厳密な記憶力は求められないのです。
記述式であれば難易度が上がり、字の書き間違えなど、些細なミスも発生し易くなり、合格率が確実に下がってしまいます。
ですからそんなことが無いように、ほとんどの問題が4つの選択肢の中から正解を選ぶという方式を採用しており、選択数も限られているのです。
現在では、アロマテラピー検定試験はインターネット受験となっており、ネットでの選択回答式になっています。
一部、穴埋め問題もありますが、こちらも複数の語群の中から正解を選ぶという選択式ですので、落ち着いて考えればさほど難しくなく答えらえるでしょう。
3、引っかけ問題はないから
そのため、アロマテラピー検定試験では、いわゆる引っかけ問題はありません。
普通自動車の運転免許を取得するときの、学科試験を思い出していただくと解りますが、同じ選択問題でもとても引っかけ問題が多く、合格率は低かったと思います。
運転免許は1歩間違えば命に係わるものなので、マークシートであっても難易度が高く、知識があいまいだと確実に落第点となります。
ですが、AEAJのアロマテラピー検定では、曖昧な選択問題は無く、シッカリと勉強していれば、ほぼ迷うことなく正答できるものです。
これも、合格率を飛躍的に上げている一因と言えるでしょう。
普通自動車の運転免許に比べたら、難易度は決して高くありません。
問題集を迷うことなく回答できるレベルになれば、検定試験は逆にやさしいと思えますよ。
4、実技は無く香りテスト2問だから
さらにアロマテラピー検定1級では、アロマオイルを使った実技試験もありません。
アロマテラピー検定の公式テキストには、日常でアロマオイルを活用する方法が、いくつも紹介されていますが、それらアロマクラフト作りなどの実技試験はありません。
あえて申し上げるなら、「香りテスト」とされる問題が2問あり、実際にアロマオイルを試香して何の香りかを当てるのですが、それも4択にチェックするものです。
試験範囲の17種類の香りの中から答えるなら、難易度も高いといえますが、答えが4択に絞られていて、その中から選ぶのですから、正答し易く合格率が上がるのも当然です。
香りテストの詳細については、こちらの「アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方」で詳しく解説していますから、受験を決めた方は、1度はご覧になっておいてくださいね。
インターネット試験になってから、香りテストの出題傾向が変更されているので、その点も要チェックです。
5、正答率は80%だから
アロマテラピー検定の正答率が80%と聞くと、中には難しそうだと感じる方も居るかもしれません。
でもここまでご覧いただいたように、基本的に合格してもらうために作られた検定試験で、1級なら70問中80%に正答できればいいのです。
これを具体的に言うなら、間違いが14問あっても合格できるということです。
ちなみに、先ほどの例に出した普通自動車免許の学科試験は、95問中正答率90%で引っかけ問題が沢山あるマークシートです。
その点から考えてみても、比較的難易度が低く、合格率が高いことが納得できるでしょう。
アロマ検定の難易度は実際どうなの?
それではここからは、アロマテラピー検定1級の難易度について、もう少し詳しく解説していきましょう。
難易度は低いが油断は禁物
先程の合格率のところだけを読むと、「意外と簡単に合格できそう」そう思われるかもしれません。でもハッキリ言って、シッカリと勉強しておかないと合格は出来ません。
というのも、選択回答方式で、些細なミスは出にくく、香りテストも2問と限られるからこそ、勉強しているかどうかがハッキリと結果に出る試験なのです。
もちろん、学習内容はアロマテラピーについての知識を覚えることですから、数学のテストのように難しいものではありません。
ですが勉強していないと、4択でもほぼ確実に落とすこととなるため注意が必要です。
アロマスクールを受講したり、独学でもテキストや問題集をシッカリと勉強する人にとっては、さほど難易度は高くないと言えるでしょう。
でも、4択問題だからと思って甘く見ていると、痛い目に遭いますから要注意です。
実際の難易度はこれぐらい
では実際に練習問題を2つほど紹介しましょう。それである程度は難易度がお解りになると思います。
■Q1、水蒸気蒸留法で得られ、中世ヨーロッパでは、金と同等の価値があったと言われる植物から得られる精油を1つ選びなさい。
- グレープフルーツ
- ブラックペッパー
- ジャスミン(アブソリュート)
- ローズ(アブソリュート)
答えは、「2、ブラックペッパー」です。水蒸気蒸留法はブラックペッパーのみですし、「金と同等の価値」というのは胡椒のことですよね。
■Q2、イランイラン精油の主な抽出部位を1つ答えなさい。
- 樹脂
- 葉
- 花
- 根
答えは、「3、花」です。この辺りはアロマオイルの香りを嗅ぎながら、その精油のプロフィールを見て勉強すれば、難しくはないでしょう。
アロマ検定1級の総合的な難易度は?
最初の方で申し上げたように、アロマテラピー検定試験1級は、(公社)日本アロマ環境協会が、積極的に資格保有者を増やそうとしていることも在り、比較的難易度は高くありません。
ですから、公式テキストと問題集をもとに、シッカリと勉強して臨めば、問題なく合格できる試験であり、その結果が合格率90%となって表れているのです。
そして残念ながら、勉強が中途半端になってしまったり、曖昧な知識のまま試験に臨んでしまうと、落第してしまう可能性があります。
その意味では、この正答率80%という所が、ちょうどそんな違いが出るラインなのでしょう。
難易度と合格率についてのまとめ
いかがでしたか?アロマテラピー検定1級試験への、不安や心配は取り除けましたでしょうか。
では最後にこんなポイントをお話ししておきます。
アロマ検定に独学で臨む人も多い
現在では本当に多くの人が、アロマテラピー検定1級に独学でチャレンジしています。そして、この合格率90%というのは、そんな方も含んでの数字です。
ただアロマスクールの講師として見ると、スクールに参加される方は、もともと時間を割いて参加されるので、学習意欲も高くほとんどの方が合格されます。
ですから、もしあなたが独学で検定試験に臨まれるのなら、シッカリとした意識をもって勉強する時間を作りましょう。
それさえできれば、アロマテラピー検定1級の合格は難しくなく、難易度もちょうどいいと感じるはずです。
こちらの「アロマテラピー検定を独学で勉強するメリットとデメリット」では、そんな独学のメリットやデメリットについてもお話ししているので、独学受験を考えている方は一度チェックしてみて下さい。
心配な人は動画講座で学べます
そして、もし自分一人ではなかなか勉強が捗らないし、やはり独学では心配だという方は、アロマスクールの講座を受講しても良いでしょう。
今では「アロマテラピー検定対策講座【動画講座+オンライン】」のように、自宅で受けられる動画講座などもありますから、全国どこからでも、自分の学びたい時にアロマテラピー検定対策講座を受講できます。
こちらの動画講座では、アロマクラフトの実習などもあり、具体的なアロマオイルの使い方を学ぶことができますよ。
検定試験直前には、オンラインによる「必勝!アロマ検定直前講座」も受けられるので、講師から検定試験のポイントなども聞けて安心です。
難易度や合格率の高さに引け目を感じるなら、こちらの動画講座を受講すれば、迷わずにアロマ検定の勉強を進められますよ。
自分に合った勉強の仕方を見つけ、アロマテラピー検定1級の一発合格を目指しましょう!(๑˃ ᴗ˂ )و ファイト!
補足:アロマテラピー検定オンライン化(2020年~)について
2020年より世界的な感染症流行の影響で、アロマテラピー検定はインターネットによる、オンライン開催となりました。
合格率や難易度については、さほど大きな影響は無いと考えますが、検定試験の開催内容にはいくつかの変更点があります。
ついては、こちらの「2022年アロマテラピー検定試験の変更点(会場、香りテスト、合格発表)」で、オンライン開催の検定試験についてまとめましたので、オンライン受験をされる方は、ご一読ください。
どのような流れでアロマ検定を受けるのか、全体像が掴みやすいと思います。なお、2024年のアロマテラピー検定も、オンライン開催となります。
この記事をご覧になれば、あなたも安心して検定試験の勉強が出来ると思いますよ。
心配な方はなおさらご覧になって下さいね。