アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
MyEarth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)で主催する、アロマテラピー検定1級、2級試験は、毎年たくさんの方が受験されています。
大勢の方が受験している資格試験ですので、中には、残念ながら結果が出なかった、という方もいらっしゃるでしょう。
今回は、頑張ったけど結果が思わしくなかった、という方の参考になるように、試験に落ちた場合の対策について、まとめてみました。
これからお伝えする内容をチェックして、次回に活かしていってくださいね。
検定試験に落ちた原因をチェック
まずは、なぜ結果が出なかったのか、いくつか考えられる原因を挙げてみます。
順番に確認しながら、当てはまる物がないかチェックしていきましょう。
テキストと問題集は揃っているか?
まず確認しておきたいのは、学習にはAEAJが出版している、アロマテラピー検定1級・2級 公式テキストと公式問題集を、両方利用しているか、という点です。
これまでの私の経験から、1級試験に落ちたという方の中には、テキストだけを使っているという方も多く、ごくまれに問題集だけを使っている、という方もいました。
テキストだけでは、どこまで知識が身についているか判断する材料がありませんし、問題集だけでは、そもそも内容が理解できません。
公式テキストと問題集は、合わせて使うほうが、格段に理解が深まります。
ですので、もし片方しか使っていなかったなら、今度は両方使って勉強してみてくださいね。
テキストの改訂年月に注意
公式テキストと公式問題集、どちらも利用している場合でも、確認して欲しいポイントがあります。
それは、そのテキストが何年の何月に改訂されたものか、という点です。
アロマの研究は日々進んでいますので、それに伴って、アロマの常識も日々変化しています。
そのため、最新の情報を反映させるため、テキストは2~3年おきに改定されるので、古いものだと内容が変わってしまい、今の試験に対応していない場合もあるので、注意が必要です。
まずは自分の使っているテキスト&問題集が、古いものでないかチェックしてみてください。
※アロマテラピー検定 公式テキストの改訂年月の記載
精油セットは利用しているか?
次にチェックしていただきたいのは、試験対策の精油セットを使って、実際の精油の香りを確かめながら勉強しているかどうかです。
検定試験では、1級・2級それぞれ2問の「香りテスト」があります。
ですが、独学で受験する方の中には、最初から香りテストは諦めて、勉強をしない方もいるようです。
そうなると最初から2点失ってしまいますので、それが結果に影響する可能性は大きいですし、その2点の差で落ちたりしたら、とても悔しいですよね。
そんな事をしてはもったいないので、香りテストに対応した精油セットなどを利用して、しっかり点数を取れるように対策していきましょう。
まれにですが、1級を受けるから1級対応精油セットだけ使っている、という人がいます。
ですが、1級の試験には2級の範囲も含まれているので、精油セットも、1級対応と2級対応の2つが必要になります。セットを使う際には、試験の範囲に含まれる精油が揃っているかチェックしましょう。
テキストを元に実習に挑戦したか
アロマテラピー検定公式テキストでは、精油やさまざまな素材を使った、手作りアロマクラフトのレシピが紹介されています。
スクールでは、講座の中で実習を行っていますので、作り方や素材の特徴など、実体験として学ぶことができますが、独学では実習までは行わない人も多いです。
でもやっぱり、実際に使うか使わないかで、身に付き方が大きく違います。
とくに、使う材料や作る手順などは、教科書で見るだけより、自分でやってみるほうが格段に分かりやすいです。
試験では、こうした実習に関する内容も出題範囲になっていますので、簡単なものだけでも、ぜひ挑戦してみてください。
※手作りアロマクラフトの実習の様子
次のアロマテラピー検定1級・2級試験への対策
残念ながら今回の試験に落ちたとしても、アロマテラピー検定試験は年に2回開催されていますから、半年後には次のチャンスがやってきます。
次こそ自信を持って合格できるよう、早めに対策していきましょう!
試験範囲をチェック
まず初めにして欲しいことは、試験の出題範囲をチェックすることです。
実は、独学で勉強している方の中には、そもそも出題範囲があまりよく分かっていない方が、意外に多くいらっしゃいます。
出題範囲が分からないと、どこをどう覚えれば良いのかもよく分からず、対策も難しくなってしまいますよね。
とくに1級を受けるか2級を受けるかで、試験の学習範囲も変わってきます。
効率よく勉強を進めていくためにも、受験の際には、試験内容について、まず最初に目を通しておきましょう。
試験の出題範囲がハッキリとしない方は、こちらの「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」をチェックしてみてください。
おすすめの学習方法や対策も、一緒にご紹介していますよ。
テキストの中には出題範囲外の内容もある
アロマテラピー検定試験の問題は、公式テキストの内容から出題されます。
基本的に、1級の場合にはテキスト一冊丸ごとが試験範囲で、そのうち一部分の内容が2級の試験範囲です。
ですが実は、公式テキストの内容には、試験に出題されない部分があります。
ですので、そうした出題範囲外に関する情報を知っているだけでも、勉強する範囲が絞られて、試験対策がしやすくなりますよ。
出題範囲外の部分については、テキスト内に記載がありますので、その点も事前にチェックしておきましょう。
「2020年6月改訂版」テキストの場合、6ページに出題範囲外の記載がありますよ。
出題範囲外の内容は試験には出ませんが、アロマの知識の一つですので、ぜひ目を通してみてくださいね。
試験合格のための勉強方法
ここからは、独学でアロマテラピー検定試験対策をする方に向けて、具体的な勉強の仕方についてまとめていきます。
今回は試験に落ちたとはいえ、これまでの勉強が無駄になった訳ではありません。ですからもう一度、勉強のやり方を整理するつもりでご覧ください。
テキストは何度も目を通す
アロマ検定試験の問題は、全て「アロマテラピー検定1級・2級 公式テキスト」から出題されます。
ですので、まずはテキストを最初から最後まで、一通り目を通してみて、どんな内容なのかを大まかに確認しておきましょう。
一通り目を通したら、最初の章から順番に、今度は一章ずつじっくり目を通していきます。
テキストは、写真やイラストが多いため、ついついそちらに目がいきがちですが、細かな部分の文章も見落とさないよう、意識してくださいね。
そうして、テキストの内容を、少しずつ確実に理解していくことがポイントです。
中には、何度読んでも覚えられない部分もあるでしょう。
そういう時には、声に出して音読してみたり、自分で図を書いたりしてみると、整理しやすくなりますよ。
問題集で合格点が取れるようにする
試験対策として、絶対に取り組んで欲しいのが、公式問題集です。
公式問題集は、AEAJが出版しているだけあって、実際の試験と内容や難易度が近いため、とても参考になりますし、問題に挑戦する事で、自分の得意・不得意も分かります。
問題集に挑戦し、間違ったところはしっかり復習して、次は正解できるようにしていきましょう。
また、間違った部分だけでなく、正解した部分も、勘で答えたりしていないか、ちゃんと理解できているか、チェックしてみてくださいね。
そうして何度も繰り返しながら理解を深めていくと、知識をしっかり身につけていけますよ。
テキストや問題集の活用方法については、「アロマテラピー検定の公式テキストと問題集のおすすめ利用法」の中でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
精油に使ってアロマを楽しみながら学ぶ
せっかくアロマの勉強をするのなら、実際に使いながら楽しく学んでいきたいですよね。
香りテストの対策でも、本物の精油の香りを確かめながら勉強していくことは、とても大切なことです。
テキストで紹介されている、アロマクラフト作成や実習の中には、家にある道具で簡単に出来るものもあります。
例えば、マグカップを使った芳香浴法や、洗面器を使ったハンドバスなら、容器とお湯、それから精油があれば、簡単に実践出来ますよ。
教科書を読むだけではなかなか覚えられないことも、自分自身で体験してみると、記憶に残りやすくなりますし、内容の理解が深まりますので、ぜひ精油を活用してみてくださいね。
※精油を使ったハンドバスの体験実習
アロマテラピーを安心して楽しむ知識を身に着ける、ということが、アロマテラピー検定の大きな目的でもあります。
万が一、試験に落ちたとしても、身に付いた知識や経験がリセットされる訳ではありませんから、アロマのある暮らしを楽しみましょう♪
スクール講師からのアドバイス
最後に、アロマテラピー検定1級合格を目指すために、さらにプラスでできる対策やポイントを、いくつかご紹介していきます。
過去問には注意が必要
ときどき、「過去問を解いてみたけど、テキストと少し違っていて、よく分からなかった」という方がいます。
ここで一つ注意して欲しいのですが、AEAEJ公式の過去問はありません。
AEAJは、アロマテラピー検定に限らず、全ての資格試験の問題内容を一切公開していないので、例えAEAJの認定スクールであっても、どんな問題が出たのかは分からないのです。
そのため、「過去問」としてネットなどで公開されている物は、実際に出題された内容ではありません。
詳しくは、「アロマテラピー検定1級、2級の過去問を練習する際の注意点」の中でも解説していますので、過去問を調べる前に、こちらの内容をチェックして注意点を確認してみてください。
もし公式問題集以外の問題に挑戦した際に、公式テキストと内容が違っていたら、その時にはテキストの内容が正しいと思ってください。
ただ基本的には、公式テキストと公式問題集だけで勉強すれば大丈夫ですので、そちらを中心に学習していきましょう。
独学が難しいならスクールの通信講座もおすすめ
もし、「勉強方法が分からない」、「これで大丈夫なのか自信が持てない」という場合には、AEAJの認定スクールが開催している、アロマテラピー検定対策講座の受講もおすすめです。
最近では、パソコンやスマホで参加できるインターネット講座を開催しているスクールも増え、自宅に居ながら講座を受講することができます。
講座のスタイルも、動画を視聴するだけのものや、リアルタイムでオンライン受講できる講座など様々ですから、自分の受講しやすいものを探してみると良いでしょう。
とはいっても、講座を受講するのはハードルが高い気がする…という方もいるでしょうから、まずは「アロマテラピー資格の通信講座を選ぶ際のおすすめと注意点」の記事をチェックしてみてください。
いろんな可能性を考えたうえで、自分に合った勉強方法を選んでいってくださいね。
スクールでは、単に試験対策だけでなく、その後ちゃんとアロマを活用できるように、実習を取り入れています。
ですので、教科書だけではイマイチ分かりにくい、実践的な部分をちゃんと学びたい、という人にもスクールはおすすめですよ。
モチベーションを上げる資格の活かし方
勉強しなきゃと思ってもやる気が起きない、という方の中には、資格を取っても使うか分からない、という方が多いのではないでしょうか。
そんなときには、こちらの「アロマテラピー検定1級で得たアドバイザー資格を仕事で活かす使い道」をチェックしてみてください。
アロマ検定1級資格の活用方法について、とても具体的に紹介していますよ。
どんな風に活用できるのかを知ることで、資格を取った後のイメージが湧いて、モチベーションアップに役立ちます。
やる気が出ない時には、自分ならアロマを使ってどんなことができるか、考えてみましょう。
アロマ検定を目指す方の多くは、「もともとアロマに興味があって、ちゃんと勉強してみたいと思った」という方です。
そういう「アロマを楽しみたい」という気持ちも、モチベーションアップに繋がりますので、香りを楽しみながら勉強していってくださいね。
公式テキストの表紙に、そのテキストが改定された年月が記載されていますので、その改定年月のテキストが試験に対応しているか、確認してみましょう。
対応しているテキストについては、AEAJ公式HPのアロマテラピー検定試験「出題範囲」で確認できます。