アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
アロマテラピー検定1、2級の合格を目指している方なら、これまで試験でどんな問題が出たのか気になりますよね。
私が講師を務める講座でも、「過去問を解いてみたい」「どんな風に問題が出ますか?」と言う方は多いです。
でも実は、アロマ検定の過去問題を探す際には、注意すべき点があります。
そこで今回は、そんなアロマテラピー検定1級、2級の過去問に挑戦する際の注意点について、お話ししておきます。
最後には、いかにしてアロマテラピー検定の学習を進めれば良いのか、やり方もしっかりご説明しますので、この記事をチェックしてから、試験勉強に取り組んでください。
過去問に取り組むときの注意点
では、アロマテラピー検定の過去問に取り組む上で、どんなことに注意すべきか、詳しくお話ししていきます。
本当に注意して欲しいポイントでもありますので、必ずチェックしてくださいね。
ちなみに、まだ試験範囲をご存知でない場合には、「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」をご覧ください。
公式の過去問は作られていない
まず大前提として、AEAJは試験の問題内容を一切公開していません。
これはアロマテラピー検定1級、2級だけでなく、アロマインストラクターやアロマセラピスト試験でも同様です。
AEAJでは試験問題の流出や持ち出しに対して、とても厳しく取り締まっています。
ですから、受験した人はもちろん、例えAEAJの認定スクールや法人会員であっても、問題の内容を知ることは出来ません。
そのため過去問として謳われているものは、どれも実際の試験で出題された内容ではない、ということを頭に入れておく必要があります。
過去問はあくまで「予想問題」
先にお話ししたとおり、公式な過去問題は公表されていないため、ネットなどで「過去問」とされているものは、全て予想して作られた問題ということになります。
実際に受験した人が自分の記憶を頼りに作っていたり、テキストを見ながら予想して作っていることがほとんどです。
そのため、実際の試験とは出題傾向や問題文の雰囲気なども違いますので、注意しましょう。
それが本物の過去問だと思って取り組んでしまうと、試験本番の際に、内容が違いすぎて焦ってしまうこともありえます。
ですので、実際の試験の練習というよりは、あくまで力試しとして活用するのがおすすめです。
過去問はどんな人が作っているの?
その問題を誰が作ったのか、というのは割と見落としがちですが、実はとても大切なことです。
というのも、過去問はあくまで創作された問題ですので、作った人がどれだけアロマテラピーの知識があるかで、内容の信用性が大きく変わってきます。
例えば、現役の認定スクール講師が作った問題と、何年も前にアロマテラピー検定1級、2級を取得した人が作った問題では、どちらに挑戦したいと思うでしょうか。
もちろん、アロマ検定資格を持っていれば、検定の知識がありますので、問題を作ることもできます。
ただ、現役の講師は、人に教える立場として、常に最前線で最新の情報に意識を向けていますので、そういった点で信用性に差が出てきますよね。
そんな風に、その問題はどんな人が作ったのか、という点も必ずチェックするようにしましょう。
中には、そもそもアロマの資格を持っていない人が作っている過去問題もあります。
書籍として出版されている問題集なら、出版社の信用にも関わるので大丈夫でしょうが、ネット上で無料で見れるものなどは、とくに注意しましょう。
公式テキストや試験範囲の更新について
過去問を参考にするうえで、もう一つ、注意しなければいけない大切なポイントがあります。
それが、AEAJアロマテラピー検定公式テキストの改訂です。
過去問はいつのテキストを基に作っているの?
過去問題に挑戦する前に必ずチェックして欲しいのが、その問題が何年の公式テキストを基に作られているかです。
アロマの研究は日々進んでいますので、アロマテラピー検定1級、2級テキストの内容も、最新の研究結果を基に改訂されています。
平均して2〜3年で改定され新しくなっていますので、その度に学習内容も変わっているのです。
そうしたテキストの改訂に合わせて、当然、試験の学習内容や出題範囲も変わります。
ですので、古いテキストを基にした過去問では、そもそも今のテキストと内容が違っている部分があるので、注意が必要です。
公式テキストの改訂時期や改定される範囲はその都度違い、今までの傾向では、2〜3年で大きく改定されることが多いですが、最近では、半年ほどで小規模な改定が行われたこともあります。
それくらい、アロマの常識は常に変化しているのです。
誤った知識で起きる問題
ちょっとくらい内容が変わっていても大丈夫、と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
例えばアロマバスのやり方について、以前は「精油を湯船に直接垂らす」という内容だったのが、2020年のテキスト改訂で「エタノールに精油を溶かしてから使用する」に変更されました。
その「エタノールに精油を溶かす」が漏れると、最新の検定試験では「✖」になります。
アロマテラピー検定1級、2級は、安全にアロマテラピーを利用するための基礎知識を習得する検定ですから、そんな安全性に関する項目は、必ず検定試験に出題されます。
そのような、テキストや試験範囲の変更が度々行われる訳ですから、更新されていない過去問をやることは、講師としてお勧めできないのです。
テキストで改訂が加わった部分というのは、大切だからこそ変えられているので、試験にも出題されやすいです。
ですから、必ず最新の情報で学習するように心がけましょう。
過去問題の管理はとても大変
ここまでお話しした通り、過去問はAEAJではなく個人で作成していますので、テキストが改定されるたびに問題の内容を見直すのは、意外と重労働です。
私も、スクールの講座で使うための練習問題を作っていますが、テキストが改定されるたびに内容を細かく比較して、修正を加えています。
大きな変更点は問題自体を削除すればいいので修正も楽ですが、中には「基材」が「素材」と表現されるようになったりという、本当にちょっとした変更も多いので、見直しがとても大変なのです。
有料で販売しているものなら、責任を持って管理しているでしょうが、無料の場合はどうでしょうか。
無料でそこまで細かく管理するのは、なかなか難しいと思いますので、そういった点も理解したうえで慎重に活用していきましょう。
もちろん中には、きちんと管理されている無料の過去問題もあります。
ただ、その問題が間違っているかどうかを判断するためには、自分がアロマ検定の内容を完璧に覚えていない限りは難しいので、やはり慎重になる方が良いでしょう。
スクール講師が勧める過去問のやり方
では、アロマテラピー検定の1級、2級を受ける上で、自分の力試しや、過去問の練習をしたい時にはどうすればいいのか。
その点について、詳しくお話ししていきましょう。
実力試しに挑戦してみる
問題を解いてみることは、自分がどこまで覚えているか判断するために、とても役立ちます。
たくさん問題を解いていると、自信を持って答えられる部分と、よく間違える部分というのが、必ず出てくるものです。
とくに、歴史の部分が苦手な人は多いので、そういった苦手な部分は繰り返し問題を解いていると、少しずつ覚えていくことが出来ます。
そのように、自分の得意・不得意な部分を見つけるために、過去問題を役立ててみてください。
とはいえ、ここまでお話ししたように、その問題がどこまで信頼できるかは不確かですので、あまり過信せず、間違ったり疑問に思う部分があれば、必ず公式テキストで確認しましょう。
試験の問題は、アロマテラピー検定公式テキストから出題されます。
もし、過去問と公式テキストの内容に違いがあったら、正しいのは公式テキストの内容ですので、テキストを基本に学習してくださいね。
公式問題集を徹底的にやる
もうお解りだと思いますが、一番間違いないのはAEAJが発行している、公式問題集を徹底的にやることです。
この公式問題集は、公式テキストと共にAEAJが出版している、アロマテラピー検定学習用教材ですから、最新のアロマ検定に対応しています。
なおかつ、テキストと同時に更新されていきますから、最新の情報に対応する、100%間違いない検定試験用の問題集だといえるでしょう。
確かに、これも実際に試験で出題された過去問ではありませんが、検定試験を作っている人が、問題を作っているのですから間違いありません。
実際にこの問題集を使って受験した生徒さんたちからは、本当に問題集と同じような感じで試験問題が出ていました、と言われているんですよ。
公式問題集のおすすめの利用法
公式問題集は、アロマ検定1級、2級それぞれの模擬試験ができる構成になっているので、公式テキストの内容を一通り学習したら、まずは2級の部分から模擬試験に挑戦してみましょう。
今までの傾向として、公式問題集と同じような構成で試験問題が出題されていますので、公式問題集を使っていくことが1番の試験対策です。
ですので、過去問に挑戦するのも良いですが、まずは公式問題集を完璧に答えられるよう、取り組んでみてください。
公式問題集を完全制覇できれば、試験本番でも自信を持って応えることができますよ。
詳しくは、「アロマテラピー検定の公式テキストと問題集のおすすめ利用法」でも紹介していますので、そちらもご覧ください。
アロマ検定の過去問をやる際の注意点まとめ
いかがでしたか?アロマテラピー検定の過去問題をやる時の注意点など、お解りいただけたでしょうか?
注意点を理解して活用する
過去問題で一番怖いのは、間違った情報を覚えてしまうことです。
ですが、ここまで紹介してきた注意点を理解して見極めていけば、安心して過去問を活用していくことが出来るでしょう。
過去問を解く前に、まずはそれが最新の内容なのか、誰が作っているのかを確認してみてくださいね。
ちなみに、試験の最新情報については、AEAJ公式ホームページの「アロマテラピー検定」→「出題範囲」で確認できますよ。
試験に対応しているのが何年発行のテキストなのかも、事前に確認しておきましょう。
やっぱり公式問題集が一番確実
数年前までは公式問題集が無かったため、みんな過去問や市販の問題集を利用していました。
ですが今では、AEAJが公式で問題集を出版してくれていますので、注意を払いながら過去問に挑戦するよりも、公式問題集を使う方が簡単で手っ取り早いです。
問題の出題傾向なども、本番と同じような形になっていますので、試験対策としてこれ以上のものはありません。
私も、スクールの生徒さんたちには、「公式問題集だけ使えば大丈夫!」と伝えています。
ですので、公式問題集を徹底的にやり込み、それでももし足りない場合には、過去問題などを探してみる、というように、優先順位を付けて活用するのがおすすめですよ。
もしまだ公式テキストや公式問題集をお持ちでない方は、こちらの「アロマテラピー検定1級ならこの精油付きの教材キットで一発合格!」を参考にご覧ください。
こちらのセットには、私が作った「マル秘資料」が付きますし、検定試験1ヶ月前からはメール対策講座を開催して、毎日3問の練習問題を出題していますよ。
このことを大前提として、過去問題に挑戦するときに気をつけて欲しいポイントをお話ししていきますので、これからの学習に役立ててください。