アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earthアロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美です。
公社)日本アロマ環境協会-AEAJ-は、2022年現在、アロマテラピーに関する6種類の資格を主催しています。
最近はアロマ人気が高まっていることもあり、資格を取る方も増えていますが、たくさん種類があるので、違いがよくわからずに混乱してしまう方もいらっしゃるようです。
そこで今回は、AEAJの主催するアロマテラピー資格の種類と取り方について解説していきます。
初めての方でも分かりやすいように、資格を取っていく流れに沿って説明していきますので、順番にご覧になってください。
<目 次>
AEAJのアロマテラピー資格の種類
まず初めに、資格を主催している、公社)日本アロマ環境協会-AEAJ-とは何か、どんな種類の資格があるのか、概要を簡単にお話ししていきます。
資格の詳細や取り方は、また後からお話ししますので、まずは基本情報をチェックしていきましょう。
(公社)日本アロマ環境協会とは
まずは、AEAJについて協会のホームページではどのように紹介されているのか、見てみましょう。
AEAJは内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人。植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行っています。その一環として、アロマテラピー検定をはじめとした各種資格認定による、正しい知識と技能を持った人材育成に取り組んでいます。
また、自然の香りある豊かな環境(アロマ環境)を未来につなぐため、環境カオリスタ検定や香育など、自然環境の保全・創造にむけた取り組みも推進しています。※AEAJ引用:AEAJについて
AEAJの正式名称は「公益社団法人 日本アロマ環境協会」で、英語では「Aroma Environment Association of Japan」となり、その頭文字を取って「AEAJ」と呼ばれています。
会員数は2021年3月31日現在で、【個人:51,083名 / 法人:246社(登録会員:1,713名)】という大規模な協会です。
日々アロマテラピーの研究や普及活動を行い、その一環として数々のアロマの資格を主催しています。
アロマテラピー資格の種類について
アロマの資格は、大きく分けると「一般資格」と「AEAJ会員資格」の2つのカテゴリがあります。
そして、「AEAJ会員資格」の中には、幅広いアロマの知識を求められる「本科資格」と、特定の分野に特化した「専科資格」があります。
資格の取り方は後ほど一つずつ紹介しますが、基本的に会員資格はスクールでの受講が必須で、一般資格は独学でも受験できるといった違いがありますよ。
それでは、それぞれどんな資格があるのか、カテゴリごとに見てみましょう。
〈AEAJのアロマテラピー資格〉
■一般資格
・アロマテラピー検定1級(アロマテラピーの基礎知識を習得する)
・アロマテラピー検定2級(アロマテラピーについて学ぶ)
■AEAJ会員資格:本科資格
・アロマテラピーアドバイザー(アロマテラピーのアドバイスができる)
・アロマテラピーインストラクター(アロマテラピーの講師ができる)
・アロマセラピスト(全身のアロマトリートメントができる)
■AEAJ会員資格:専科資格
・アロマブレンドデザイナー(精油のブレンド技術を磨ける)
・アロマハンドセラピスト(アロマハンドトリートメントが出来る)
※AEAJより引用:検定・資格
一般資格の中には、「ナチュラルビューティスタイリスト検定」と「環境カオリスタ検定」もありますが、こちらは広義のアロマ関連資格となるので、今回の記事では取り上げずに解説していきます。
アロマテラピーの資格は検定試験から
アロマテラピーの資格の種類と大まかな概要は、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
それではここからは、取得していく順番に、資格の詳細と取り方などをお話ししていきます。まず最初はアロマテラピー検定からです。
アロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定とは、アロマテラピーを安全に楽しむための基礎知識を学ぶ、アロマの始めの一歩の資格です。
アロマテラピーの目的や活用方法、精油の特徴やメカニズムなど、アロマの基本の「き」について学習することで、安心してアロマを楽しめることを目的としています。
ですので、アロマをまったく使ったことがない!という方でも、1から基礎を学んでいけるため、資格を取ることよりもアロマを使えるようになりたくて勉強する人も多いんですよ。
ちなみにアロマ検定は一般資格のため、独学で受験することができます。
アロマテラピー検定には1級と2級がある
検定資格には、1級と2級の2つの種類があり、何級からでも受験できますし、両方同じ日に受けることもできます。
ただ、1級の内容には2級の内容が含まれるので、1級のみ受験する方も多いですよ。
もしこれから、アドバイザーなど会員資格を目指すのであれば、1級を持っている必要がありますので、上位資格を目指す方は最初から1級に挑戦してみると良いでしょう。
学習内容については、「AEAJアロマテラピー検定1級の試験範囲とおすすめの勉強法」の中で詳しく紹介していますので、勉強を始める前に一度目を通してみてください。
アロマテラピー検定資格の取り方
アロマテラピー検定の資格を取るには、試験に合格することが必須条件です。
検定試験は年に2回、5月と11月に開催され、現在ではインターネットを使ったオンラインで、自宅にいながら受験することができます。
アロマ検定の場合には、所定のカリキュラムや年齢制限などもないため、誰でも気軽に挑戦できますよ。
独学で勉強して挑戦する方がほとんどですが、心配な方や、講師から直接アロマの使い方を学びたい方などは、認定スクールの講座を受講されています。
どちらでも、自分のやりやすい方法で挑戦してみてくださいね。
スクールに通うか独学で勉強しようか迷ったら、「アロマテラピー検定を独学で勉強するメリットとデメリット」をご覧ください。
どんな人が独学に向いているのか、詳しく解説していますよ。
アロマテラピーアドバイザー資格取得について
次の資格は、AEAJ会員資格の入口となる、アロマテラピーアドバイザー資格です。
では早速、資格の詳細や取り方について見ていきましょう。
アロマテラピーアドバイザー資格とは
アロマテラピーアドバイザーとは、アロマテラピー検定1級合格後に取得することができる資格です。
名前のとおり、アロマの安全な楽しみ方を、第三者にアドバイスすることができます。
アロマ検定で学んだ知識を、自分だけで楽しむのではなく、誰かへアドバイスすることができる、アロマのプロフェッショナルな資格と言えるでしょう。
また、アドバイザー資格は、AEAJ会員資格の基本となる一番最初の資格で、他の会員資格を取るために必ず必要になります。
ですので今後、他の資格も目指す場合には、まずはアドバイザー資格を取得していきましょう。
アドバイザー資格の取得手順と費用
アドバイザーの取り方は検定とはちょっと違っていて、資格試験がありません。
そのかわり、AEAJ、もしくは認定スクールで開催している「アロマテラピーアドバイザー認定講習会」を受講する必要があります。
認定講習会の受講後にAEAJに入会して、資格登録手続きを行うことで、資格として認定を受けることができますよ。
詳しい取り方や費用については、こちらの「アロマテラピーアドバイザー資格を取得するための費用や手順」で解説していますので、そちらをご覧ください。
資格取得までに色々と費用も掛かりますから、事前にチェックしておきましょう。
※アドバイザー認定講習会テキスト
アロマテラピー上位資格の種類別の進め方
ここからは、アドバイザー資格を取得した後に進むことができる、4つのAEAJ会員資格の取り方を簡単に解説していきます。
この4つはどれから取っても大丈夫ですが、折角なので、取得しやすい種類から順番に紹介して行きますね。
専科:アロマハンドセラピスト資格について
アロマハンドセラピスト講座は、試験がなく、認定スクールで講座を受けることで取得することができます。
講座は1日(5時間)だけなので、簡単に取得することができて、とても人気があるんですよ。
ハンドセラピストは、精油を使ったハンドトリートメントに特化した資格で、家族や友人など身近な人はもちろん、仕事でも活用しやすいことが特徴です。
アロマセラピストを目指したいけど、ちょっとハードルが高い。。。という人は、まずはハンドセラピストを目指すのも良いでしょう。
講座の内容は「アロマハンドセラピスト養成講座【オンライン開催】」で紹介しているので、興味のある方はそちらもみてチェックして下さい。
※アロマハンドトリートメントの練習風景
アロマハンドセラピスト資格は、たくさん種類のあるアロマテラピー資格の中でも、とても人気のある資格であるとともに、誰でも活用できる機会の多い資格でもあります。
とくに、介護士さんや看護師さんが、お仕事の現場でハンドトリートメントを行ったりして、とても喜ばれているんですよ。
専科:アロマブレンドデザイナー資格について
アロマブレンドデザイナー資格は、AEAJのアロマテラピー資格の中でも、最も香りに特化した種類の資格だといえるでしょう。
資格の取り方はハンドセラピストと同じで、認定スクールで講座を受講するだけです。
精油一つ一つの香りとじっくり向き合いながら、ブレンドの組み立て方について学び、自分のイメージ通りの香りを作れる技術を磨いていきます。
詳細はこちらの「アロマブレンドデザイナー養成講座」をご覧いただければ、開催の様子も合わせてご覧いただけますよ。
精油を科学的に学ぶというよりは、純粋にブレンドを楽しみたい!という方に人気の資格です。
※香りのブレンド実習の様子
本科:アロマテラピーインストラクター資格について
先に紹介した専科資格とは違い、インストラクター資格などの本科資格の取り方は、認定スクールで講座を受講し、試験に合格する必要があります。
インストラクター資格は、アロマテラピーの講師として活動するための資格で、アロマの体験教室を催したり、AEAJ認定スクールを開講する際にも必要です。
教育を行う立場として、より多くの専門知識が求められますので、ここまでの資格と比べて一気に難易度が上がります。
アロマテラピー検定で学習したアロマの基本を、もっともっと深く掘り下げて、アロマを科学的な視点を含めて学んでいくため、精油の持つ働きへの理解が格段に深まりますよ。
難しくはありますが、アロマテラピーの活用の幅が広がる、とてもためになる知識です。
※インストラクターの学習ノート
インストラクター資格の詳細は、こちらの「アロマテラピーインストラクター資格試験をスクール講師が徹底解説」で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
試験範囲や費用など、知りたい情報をまとまて解説していますよ。
本科:アロマセラピスト資格について
アロマセラピスト資格は、アロマテラピーを取り入れたボディ&フェイストリートメントを行うために必要な、セラピストとしての知識と技術を学ぶ資格です。
AEAJの資格の中でも、最も難易度の高い種類の資格で、取り方も少し複雑になっており、下記の流れで取得していきます。
- 認定スクールで講座を受講
- アロマセラピスト学科試験に合格
- トリートメント実技試験に合格
- カルテ演習を終了
これらを全てクリアすると、晴れてアロマセラピストとして認定されるのです。
アロマセラピストの学習は、単にトリートメントができるようになるだけでなく、お客様に対して行うコンサルテーションなど、セラピストとしての実践的な内容も含みます。
学習内容は多岐に渡りますので、詳しくはこちらの「アロマセラピスト養成講座」をご確認ください。
※フルボディトリートメントの練習
インストラクターとセラピストの学科内容は、一部共通になっています。
そのため、インストラクター資格をお持ちの場合には、セラピストの学科内容から共通部分が免除されるので、ほとんどの方がインストラクター取得後にセラピストを取得していますよ。
アロマスクール講師からのアドバイス
いかがでしたか?ここまでアロマテラピー資格の種類と取り方を、順を追って解説してきましたが、これからどのように勉強を進めていけば良いのか、イメージはできたでしょうか?
最初から資格取得を目指して勉強
ご覧いただいてきてお解りのように、どの資格を取るにしても、最初はアロマテラピー検定からスタートします。
そして、その後でアドバイザーを取り、さらにそこから先を目指す方は、自分のやりたいものから取得していきましょう。
ただ一点だけ、現役のアロマスクール講師としてアドバイスをするなら、アロマ検定を受ける時から、上位資格を目指すことを意識して勉強をして下さい。
そうすれば、アロマ検定は比較的容易に合格できますし、上位資格の勉強をするときにも、自信をもって学んでいけるでしょう。
本科資格であるアロマテラピーインストラクターやアロマセラピストの資格を取得すれば、自分で開業することも視野に入ってきますし、なおさらアロマの専門家としての自信もついてきますよ。
アロマ検定からシッカリと勉強しておけば、上位資格の学びを進める上でのハードルも下がり、決して合格は難しくありません。
ぜひ最初から、アロマの上位資格取得の意思を持って、勉強に取り組んでいってください。
当アロマスクールは、AEAJの「総合資格認定校」として活動しています。
アロマテラピー資格を学べるスクールであるとともに、アロマセラピストの実技試験なども担当していますよ。