アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
福島県会津若松市の、My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
AEAJのアロマテラピー検定試験は、全国で毎年数万人の人が受験しています。
そんなアロマテラピー検定試験ですが、2020年からは、受験会場や香りテストのやり方、さらには合格発表の仕方など、形態が大きく変わりました。
では、具体的にどんな風に変わったのか、その変更点についてお話ししたいと思います。
2020年のアロマテラピー検定はオンライン試験
まず初めに一番大きな変更点は、試験がインターネットを使った、オンラインになったことです。
オンライン試験に変更の経緯
そもそも2019年までのアロマテラピー検定試験は、オンラインでは行われておらず、会場試験のみでした。
ですが、2020年の新型ウイルス感染症の流行により、会場試験が難しくなってしまったのです。
アロマ検定は毎年数万人の方が受験している、規模の大きな試験であり、また、香りテストもあるため、マスクを着用したままという訳にも行かず、感染対策が難しいという問題がありました。
そのため、安全に受験できるよう、2020年からオンラインでの試験開催となったのです。
大きな変更点は3つ
アロマテラピー検定試験がオンラインになったことで、試験の方法にも様々な変更がありました。
まず、試験が会場ではなく自宅で受験できるようになったこと、そして香りテストのやり方、最後に試験の合格発表についてです。
他にも色々と変わっている点はありますが、2020年の変更点の中では、この3つが特に大きなポイントといえるでしょう。
この3つの変更点について、このあと具体的にまとめていきます。
試験会場のオンライン化について
まずは最大の変更点の、オンライン化されたインターネット試験について、ポイントをご紹介します。
2019年までの全国の試験会場
ちなみに、これまで会場で試験が行われていた時は、全国34の都市で試験が行われていました。
今はまだ、AEAJから会場での試験再開についての連絡などがないため、今後の予定は分かりませんが、いずれ再開された場合には、同じ都市での開催になるかもしれませんね。
リアル開催で会場に足を運ぶ必要がりましたが、各都道府県の主要都市で開催されていたので、それほど受験は難しくありませんでした。
2019年まで開催されていた都市は、以下の通りです。
(札幌、釧路、青森、仙台、郡山、水戸、宇都宮、前橋、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、甲府、松本、岐阜、静岡、名古屋、四日市、京都、大阪、神戸、奈良、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、長崎、熊本、鹿児島、那覇)
2020年のオンライン受験方法
2020年からの試験では、パソコンやスマートフォンを使って、インターネット経由で受験することとなりました。
ご自宅にyoutubeの動画が見れるような、通信環境が在れば、問題なく受験できます。
試験中は、インターネットで通信したままになるので、Wi-Fiや携帯のキャリア通信など、ネット環境や、途中で充電が切れたりしないように、十分注意してください。
ちなみに、今年からは合格発表もオンラインで行われています。
オンライン試験ですので、開催直前になって慌てることが無いように、余裕を持って確認しておきましょう。
当日は自宅でリアルタイム受験
2020年からスタートした、オンライン試験の大きなメリットは、自宅で受験できるため、試験会場までの移動がないという点です。
会場が遠かったり、全く土地勘がない場所だと、行くのも大変だし、迷わないか不安もありますよね。
これまでのリアル開催では、会場がどこか分からず、迷ってしまう方もいました。
ですが、そうした心配がなくなる分、余計な緊張感も減り、今までの試験よりは、リラックスして受験することができるでしょう。
(公社)日本アロマ環境協会では、個室での受験が推奨されています。
香りテストの変更点
ここからは、2020年に実際にオンラインで行われた、アロマテラピー検定試験の香りテストのやり方について、まとめていきます。
香りテストは、特に変更点が大きかった部分ですから、シッカリとチェックしておきましょう。
香りテストではサンプルが事前に届く
以前の会場試験の時には、試験の初めに香りテストの時間があり、その場で瓶に入った香りのサンプルが配られていました。
ですがオンラインの場合には、試験日より前に、自宅に香りのサンプルが送られてきます。
香りのサンプルは、化粧水のサンプルのような感じで、パウチされて届くので、中身が見えず、香りも分からない状態です。
それを、試験当日まで開封せず保管し、試験当日に使用します。
問題は従来通り2問
香りテストの問題数は、2019年までの会場試験と変わらず、1級でも2級でも、それぞれ2問出題されます。
それぞれの4つの選択肢の中から、該当する答えを選んで回答する選択解答方式です。
ただ、2020年のオンライン試験では、香りテストの難易度が上がり、回答が精油の名前ではなく、精油の特徴で選択する形式になりました。
■例:問1の精油に該当する特徴を選びなさい。
- 原料植物はフトモモ科である
- 圧搾法により得られる
- 抽出部位は花である
- 低温で固まる性質を持つ
これはあくまで参考問題ですが、おそらく今後のアロマテラピー検定でも、この形式の回答になると予想されます。
そのため、精油の香りだけでなく、プロフィールや特徴まで、しっかりと覚えておきましょう。
オンライン試験になったことで、2019年までの種類を答える香りテストよりも、格段に難易度が上がった感じがしますね。
香りテストの攻略方法
おすすめの香りテストの勉強方法としては、香りを嗅ぎながら勉強することです。
例えば、ラベンダーのプロフィールを勉強するときには、ラベンダーの香りを嗅ぎながら、精油の特徴を覚えていくと、実際の香りと精油の特徴を関連付けて覚えやすくなります。
他にも、アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方に、香りを覚えるコツなどを紹介しているので、詳しくはそちらをご覧ください。
オンライン試験になったとはいえ、香りテストはぜひとも正答したい問題です。
しっかり勉強して、身に着けていきましょう。
合格発表は試験当日にされる
ここからは、オンライン試験でどのように合格発表がされるのか、そのタイミングなど詳しくお話ししていきます。
試験の合否は当日の受験後に即回答
オンラインのアロマテラピー検定では、合格発表は回答後にその場で行われます。
会場試験の場合には、試験の1ヶ月ほど後に、結果が郵送されてくるので、それまでドキドキしながら、通知を待たなければいけませんでした。
ですが、2020年のオンライン試験では、試験終了後、すぐに画面に結果が表示されるので、その場で合否を確認することが出来ます。
これも、インターネットですぐに試験結果が集計される、オンラインならではのポイントですね。
上位資格を目指す人は、受験後すぐに次の資格のための勉強ができるので、その点でもとてもスムーズです。
認定証は従来のように1ヶ月後
ちなみに、合格発表はその場でされますが、もちろん「認定証」は後日郵送で送られる形式となります。
試験はオンラインですが、認定証は紙で発行されるため、手続きの都合上、発行まで少し時間がかかるようですが、その点は仕方ないですよね。
ですので正式な合格通知は、だいたい1ヶ月ほどたってから、「アロマテラピー検定 認定証」として、お手元に届くことになります。
そちらには、(公社)日本アロマ環境協会の入会案内なども同封されているので、アロマテラピーアドバイザーの資格申請をする方は、シッカリと目を通しましょう。
認定証が届く前でも認定講習会が受講できる
アロマテラピー検定1級に合格したら、次に進むステップは、アロマテラピーアドバイザー認定講習会です。
上位の資格を目指す方は、アロマテラピー検定1級の認定証が届く前でも、アドバイザー認定講習会を受講することができます。
アドバイザー認定講習会は、アロマ検定試験の翌月に開催されることが多いため、認定証が届くのを待っていると、タイミングを逃してしまうかもしれません。
そのため受講を考えている方は、認定証が届く前に、アドバイザー講習会の開催スケジュールなどをチェックしておきましょう。
特に上位資格を目指す方には大切な内容となっています。
オンライン化でカンニングができるか?
2020年にアロマテラピー検定がオンライン化されて、誰もが1度は考えるのは、「カンニングが出来るかも?」って思いではないでしょうか。(笑)
もちろん、スクールの講師としても大丈夫?って思いましたが、実際のインターネット開催を見て感じたことを、少しお話ししておきましょう。
時間が短縮されているので難しい
オンラインでアロマテラピー検定を受験する場合、以前の会場で受ける場合よりも、試験時間がとても短くなっています。
2019年の会場試験では、2級は55問で50分、1級は70問で70分でしたが、2020年のインターネット試験では、問題数は同じまま「2級は30分」「1級は35分」になっています。
また、アロマテラピー検定では香りテストもあるので、実際の回答時間はもう少し短くなるでしょう。
そのため、迷ってカンニングなどしようものなら、時間が足りなくなってしまいます。ですから、自信を持って答えられるよう、勉強しておくことが大切です。
1級の試験では大体、30秒以内で1問を回答していくペースです。
カンニングで合格すると上位資格受験が大変
そしてこれが重要ですが、もしもカンニングしてアロマテラピー検定に合格したとしても、そもそも知識が曖昧では日常でその資格を活かせません。
さらに上位資格である、インストラクターやセラピストを目指す場合には、学習内容の難易度が一気に跳ね上がってしまいます。
アロマテラピー検定1級の知識があることを前提に学習がスタートするので、すぐに着いて行けなくなってしまうでしょう。
結局のところ、勉強を後回しして大変になるだけなので、絶対に止めた方が良いでしょう。
上位資格の難易度や合格率は、アロマテラピー検定とは比べ物になりませんから、そのつもりで検定試験を受けましょう。
難易度や合格率は変わったのか?
アロマテラピー検定の難易度は、香りテストが少し難しくなった以外は、会場試験のときと比べて大きな違いは無いようです。
ただ、時間が短くなっている分、その点では多少難易度が上がったと感じるかもしれません。
2020年のオンライン試験の合格率は発表されていませんが、それ以前の難易度や合格率については、こちらのアロマテラピー検定1級の難易度と合格率が90%の理由について解説の記事を参考にしてください。
当スクールのアロマテラピー検定対策講座の受講生さんでは、時間が短くなっても、しっかり見直しができたという人もいたので、余裕を持って回答できるように頑張ってくださいね。
カンニングについては、こちらの「カンニングができるの?アロマテラピー検定試験の攻略法」で、さらに詳しく解説していますよ。
急なことだったので、最初はどうなることやら心配でしたが、無事にネットで開催出来て良かったです。