アロマセラピスト 恵美
最新記事 by アロマセラピスト 恵美 (全て見る)
- アロマテラピーアドバイザー認定講習会の選び方(オンライン講座) - 2024.11.01
- アロマテラピー検定を独学で勉強するメリットとデメリット - 2023.12.24
- カンニングができるの?アロマテラピー検定試験の攻略法 - 2023.09.25
こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
アロマテラピーを学ばれた方の中には、アロマセラピストを目指す方もいらっしゃるでしょう?
実は私も、アロマセラピストになりたくてアロマテラピーの勉強を深めていった一人です。
そこで今回は、アロマセラピストとはどんな資格なのか、アロマセラピストになるにはどのような道のりがあるのか、その活動内容なども含め、詳しくお話ししていきましょう。
アロマセラピスト資格とは
まずは、公社)日本アロマ環境協会(AEAJ)のアロマセラピストとはどのような資格なのか、その内容から確認していきましょう。
アロマセラピスト資格とは
まずは、AEAJで紹介されている、アロマセラピスト資格の要点を抜粋して紹介いたします。
プロのアロマセラピストとして、一般の方にアロマテラピートリートメントやコンサルテーションを実践できる能力を認定する資格です。
精油の専門知識に加え、解剖生理学や皮膚科学に関する知識、トリートメント技術などを習得し、ボディおよびフェイスへのアロマテラピートリートメントやコンサルテーションを提供できる専門人材です。
AEAJ参照:アロマセラピストとは
アロマセラピスト資格は、アロマテラピーに関する知識はもちろん、トリートメントに関する知識や技術の取得に加え、コンサルテーションを通じて安全かつ効果的な施術を行うことができる人に与えられる資格です。
アロマセラピスト資格でできること
サロンでアロマセラピストとして勤務したり、自宅サロンを経営したりすることで、アロマトリートメントを提供できるようになります。
ストレス社会と言われる現代、精油を使ったアロマトリートメントは、人々の心と身体の健康維持やリラクセーション、ストレスケアのためのお役に立つことができます。
資格取得のために必要なこと
まず、アロマセラピスト試験を受けるためには、受験条件を満たす必要があります。これは、試験を受けるための受験資格とも言えます。
そして3つの試験に合格後、晴れて資格登録申請ができるようになります。
■受験条件
- AEAJの会員であること
- アロマテラピーアドバイザー資格を取得している
- 認定スクールでアロマセラピスト必須履修科目を修了している
■資格取得条件
- アロマセラピスト学科試験に合格
- トリートメント実技試験に合格
- 30症例のカルテ演習を修了する
※カルテ演習は”試験”という表現ではありませんが、演習修了後に合否の判定がありますので、実質”試験”ということになります。
「受験条件」は、アロマセラピスト試験の受験申込をする前に満たしておく必要があります。
全てのAEAJ認定資格のまず第一歩は、アロマテラピー検定1級合格からですよ。
資格取得にかかる期間
AEAJのアンケートによると、1年半から2年で取得される方が全体の52%と約半数を占めています。1年以内が30%、2年半以上の方が18%となっています。
この取得にかかる期間の内訳は、大きく分けて「スクールでの受講期間」と「カルテ演習期間」となります。
まずスクールでの受講期間が、数ヶ月〜1年ほどあります。こちらは「標準カリキュラム」を受講するのか、「必須履修科目のみ」を受講するのかで期間は変わりますが、履修時間数はそれぞれ決められています。
取得にかかる期間を左右するのは、スクールでの受講期間を終えたあとのカルテ演習です。
30症例の演習がどれくらいのペースで、そして計画的に進められるかが鍵となります。
学科試験と実技試験の全ての出題範囲を学ぶ標準カリキュラムの場合、私のスクールでは、無理なくじっくりと学べるよう、月に2回のペースで約8ヶ月から1年かけています。
カルテ演習は、早い人は約半年間、長い人だと2年以上かかる人もいます。学科試験の合格有効期限が2年2ヶ月と決まっているので、この期限内に修了できるように注意が必要です。
アロマセラピスト試験の内容
アロマセラピストになるためには、全部で3つの試験に合格する必要があります。
ここからは、学科試験、トリートメント実技試験、カルテ演習のその3つの試験について試験の内容や受験方法などを詳しくお話ししいていきます。
アロマセラピスト学科資格試験
アロマセラピスト学科試験の出題範囲は下記の通りです。
- アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト公式テキスト(共通カリキュラム編)
- アロマセラピスト公式テキスト(独自カリキュラム編)
- アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級
- アロマテラピーアドバイザー認定講習会テキスト
学科試験は2023年現在、オンラインで開催されています。
試験時間は65分で、出題数は80問、問題は選択肢の中から答えを選んで回答する、選択解答方式です。
アロマテラピーインストラクター資格保有者は、共通カリキュラム編が免除されますので、試験時間は45分、出題数は45問となります。
※オンライン試験になる前の合格通知
ちなみに合否の結果は、以前は手紙で届きましたが、オンラインになってからは、試験から2週間ほど後にメールで通知が届き、ネット上で確認できますよ。
トリートメント実技試験
アロマテラピートリートメントがに安全に適切に行えるかを審査する対面式の試験です。
ボディートリートメント、フェイストリートメントの両方を行い、それぞれ指定された手技を行う規定演技と、全ての施術部位を制限時間内で行う自由演技があります。
各項目の採点基準を満たすと合格となります。
カルテ演習
認定スクールでのカルテ作成指導に基づいて、合計30症例のトリートメントを実施し、その施術内容についてのカルテを作成するのがカルテ演習です。
カルテを作成することによって、より安全なトリートメントを行えるようにするのが目的です。
カルテの作成方法は適切か、実施したトリートメントの内容は安全に配慮されていてるかなどを総合的に審査し合否を判断します。
不適切な場合は、カルテの修正やケースの取り直しが必要となります。
アロマセラピスト試験の受験方法
学科試験は全員が決められた同じ日時にオンランで受験をします。
トリートメント実技試験とカルテ演習は対面式で実施されます。受験方法が「認定スクール受験」と「AEAJ直接受験」の2種類あり、それぞれにケースによって開催時期や申し込み方法が異なります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
学科試験
アロマセラピスト学科試験は年に2回、5月末と11月末頃の日曜日に、オンラインで開催されています。
受験申し込みの際には、認定クールから発行される「履修証明書」が必要です。
履修証明書を準備した上で、「AEAJマイページ」から受験の申し込みを行うことが出来ます。
なお試験の概要に関しては、AEAJ公式ホームページの「アロマセラピスト」→「取得方法・申し込み」に記載がありますので、必ずチェックしておきましょう。
認定スクール受験
必須カリキュラムと実技カリキュラムを履修したスクールで実技試験とカルテ審査を実施するのが認定スクール受験です。
各試験の実施時期は、カリキュラムの進捗や、年2回の資格申請時期に合わせて各スクールで設定します。
学科試験、実技試験、カルテ演習の3つ全てが修了した場合、この資格申請期間にスクールがAEAJに対してアロマセラピスト資格申請手続きを行います。
<資格申請受付期間>
- 夏季:7月1日〜8月末日
- 冬季:1月1日〜2月末日
※認定スクールが資格申請するための合格証明書
学科試験の合格有効期限が2年2ヶ月と決まっています。この期限内に実技試験合格と、カルテ演習を修了できるように注意が必要です。
特にカルテ審査は、審査そのものに日数を要しますので、提出期限などを担当教官とよく相談しながら計画的に進めましょう。
AEAJ直接受験
スクールが学内受験を実施していなかったり、実技カリキュラムをスクールで履修していない場合などは、AEAJ直接受験となります。
AEAJ直接受験による実技試験とカルテ審査は、年に2回の試験実施期間が決まっています。
ご自身で願書を提出して受験を申し込み、AEAJが指定するスクールで受験することになります。受験料は実技試験、カルテ演習それぞれ52,360円(税込)です。
時期をずらして別々に申し込むことも、2つの試験を同時に申し込むこともできます。
<試験実施期間>
- 夏季:7月1日〜8月末日(申込期間:7月1日〜7月末日)
- 冬季:1月1日〜2月末日(申込期間:1月1日〜1月末日)
実技試験とカルテ演習は、多くのスクールで「認定スクール受験」として受験することができます。その場合、受験料も初めから受講料に含まれていることが多いですし、自身で受験申し込みの手間もないので安心です。
学内で受験できるかどうかも、スクール選びのポイントになりますね!
資格取得後の活用方法
資格取得のメリット
アロマセラピスト資格は国家資格ではありません。ですから、資格を取得しなくても、アロマセラピストを名乗ることはできますし、ぶっちゃけ無資格で施術をしても法律に触れることはありません。
では、資格取得の意味やメリットとは何でしょう?
まず、スクールにおいて約150時間にも及ぶカリキュラムを修得し、学科試験、実技試験、カルテ演習といった3つの試験に合格することで、アロマセラピストとして適切な知識や技術を身につけ、安全かつ効果的な施術を行うことができるようになります。
これは、アロマセラピストとして活動する上で大きな自信となるでしょう。
また、資格取得者は社会的に信頼性が高いというメージがあり、就職や独立開業の再にも有利です。
きちんとお勉強をして資格を持っているアロマセラピストと、無資格の人、どちらの施術を受けたいですか?
また、安心して身を任せられるのはどちらでしょう?
そんな視点で考えるとわかりやすいと思いますよ。
アロマセラピストとしての活動方法
資格取得後、サロンに勤務して活躍される方もいれば、自宅サロンを開業して、ご自身のペースでセラピスト活動をされる方もいらっしゃいます。
副業が推進される中、平日は会社員として今までのお仕事を続けながら、週末のみ自宅やレンタルサロンなどでアロマトリートメントを提供する「週末セラピスト」という働き方も増えてきています。
また、個人でAEAJ認定教室を開いているアロマテラピーインストラクターの場合、アロマセラピスト資格を取得することで、アロマハンドセラピスト講座を開催することもできます。
サロンセラピストとして、ご家族や身近な方のためのホームケアセラピストとして、そして、職場や地域ボランティアなど、アロマセラピストとしての活躍の場や活動方法は実に様々です。
アロマセラピストになるために学んだ知識や技術は、アロマテラピーの魅力や可能性を大きく広げてくれることでしょう。
私のスクールでも、アロマセラピスト養成講座を開催しているので、こちらの「アロマセラピスト養成講座【オンライン&対面開催】」をご覧くださいね。
学科、実技、カルテ演習を体系的に学べる講座になっていますよ!
まさに、アロマテラピーの集大成とも言える資格です。
私は、自分自身が初めてアロマトリートメントを受けた時、その素晴らしさに感動し、「自分も他の人にトリートメントができるようになりたい!」と思ったのがきっかけでアロマセラピストを目指しました。