アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
アロマ検定と比べて、難易度が高いアロマテラピーインストラクター試験については、多くの方がその勉強法で悩むところです。
覚える知識は格段に多いですし、どこをどんなふうに学べば、インストラクター試験の勉強を効果的に出来るのか、なかなか解らないものですよね。
今回の記事では、そんなAEAJのアロマテラピーインストラクタ―試験に向けた勉強法について、詳しく解説していきます。
試験後に、アロマテラピーインストラクターとして、現場で活躍できるようになるためにも、この勉強法はとてもおすすめですから、ぜひ実践してくださいね。
インストラクター養成講座での勉強の様子
まずは、私のスクールのアロマテラピーインストラクター養成講座で、受講生の皆さんがどのように勉強しているのか、その様子から紹介します。
ここでは、リアル開催のインストラクター養成講座の様子を紹介しますが、Zoomなどのオンライン講座でも内容は同じですから、スクールで学ぶ雰囲気を感じとってみて下さい。
講師として勉強をサポートする
今回紹介するアロマテラピーインストラクター養成講座は、午前中3時間、午後3時間のかなりハードスケジュールで学習を進めていきます。
大人になってから、1日に6時間も勉強をすることって、なかなかありませんよね。
覚える内容もとても多いので、それが出来るだけ負担にならないように、わかりやすく伝えられるよう、毎回試行錯誤しながら授業を行っています。
せっかくの癒しのためのお勉強が、辛いばかりになってしまったり、逆にストレスになってしまっては、長い期間に渡り勉強を続けるモチベーションを保つのも難しいです。
ですから、そのようなことがないようにサポートするのも、講師としての大切な役目だと思っています。
カリキュラム「精油学総論」と「精油学各論」
講座は初日から、アロマテラピーインストラクター試験に向けた、本格的な勉強がスタートします。
最初に学ぶカリキュラムは「精油学総論」です。アロマテラピーの基本となる精油全般について、検定1級の復習をしながら、さらに踏み込んで、精油の化学についても勉強していきますよ。
さらに、2回目は精油一つ一つについて学び、知識を深める「精油学各論」です。
「精油学各論」の授業では、教材に色鉛筆を使っていきます。これが、難しい精油の化学が楽しくなる勉強法です。
精油に含まれる成分のグループごとの色分けしてグラフを作成するのですが、「楽しーーーい♪」と言いながら取り組んでくれるので私も嬉しくなります。
※楽しみながらインストラクターの勉強に励む生徒さん
精油学は覚えることが沢山
アロマテラピー検定でも精油についてたくさん勉強しますが、インストラクターでは、学ぶ内容がもっと多く、深くなります。
特に精油の学名はとても覚えにくいものも多く、覚えるのも大変で、飽きてしまいがちです。
そんな精油についての知識を、いかに楽しく学んで覚えていくかを考えた結果、色で香りを視覚化する勉強法になりました。
これなら楽しみながら勉強できますし、自分で各精油ごとのシートを作ることで、自然と細かい部分へ目が行き、覚えるべき内容も頭に入ります。
こうしたちょっとした工夫で、勉強の息抜きにもなり、リラックスして勉強を楽しめるようになりますよ。
※精油の香りを色で視覚化して学んでいきます。
アロマテラピーの歴史についての勉強法
歴史に関しては、アロマ検定の学習でも苦労される方が多いですが、アロマテラピーインストラクターの養成講座では、もう少し詳しく掘り下げて学んでいきます。
もう勘弁して〜と思うかもしれませんが、私のスクールでは、歴史の授業に、ちょっと面白い勉強法を取り入れていますよ。
受講生Yさんの「カール・フォン・リンネ」の実例
私のスクールで実践している歴史の勉強法は、教科書に登場する人物の中から、興味のある一人をピックアップして詳しく調べ、その調べた内容を発表してもらうことです。
受講生のYさんは「カール・フォン・リンネ」をテーマに選ばれたのですが、リンネと言えば「分類学の父」ですよね。
インストラクターの知識として欠かせない、精油の原料植物の学名は、リンネが体系化した二名法に基づいてつけられています。
その「学名」についても、とても詳しく調べて発表してくれました。自分で調べることによって、リンネの功績の偉大さや学名の重要性が、とてもよく理解できたようです。
※写真はアロマテラピーの歴史の授業の一コマです。
受講生Tさんの「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」の実例
パネルを作って、それを掲げながら受講生のTさんがレクチャーしてくれたのが、医学・薬草学に強く、ドイツ薬草学の祖とされる「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」です。
ヒルデガルトは、治療のためにハーブを用いたことで有名で、ラベンダーの効能を最初に紹介した人物とされています。
写真付きで紹介して下さったので、とても分かりやすいですし、レクチャーを聞くだけで、その人物のことを自然と覚えられますよね。
アロマテラピーインストラクター試験で出題される歴史の問題は、難しいものが多いのですが、この勉強法ならとても印象に残ります。
※ヒルデガルトの解説をしてくれた受講生のTさん
その他の受講生さんの実例
その他、とてもわかりやすいレジュメ(資料)を、全員分作成してきてくれた受講生のMさん。
みんなにわかりやすく伝えようという気持ちが、とても良く伝わってきました。
教育の現場においても、聞く立場に立ち、相手のことを思いやって考える、そうしたホスピタリティはとっても大切ですね。
ここで紹介した生徒さんたち以外にも、こんな歴史上の人物について、自分で勉強してきて、発表してくれた生徒さんたちがいました。
※鳥居鎮夫先生についてまとめられたMさんのレジュメ
この歴史の勉強法の利点
実際に自分で調べてみることで、それまではただの「カタカナ」でしかなかった人物の、顔や生い立ちを知り、その人物にとても親しみを感じられます。
それに、教科書には載っていない数々の業績を知ることで、その偉大さや植物・アロマの素晴らしさを改めて感じることも出来るものです。
たくさんの引き出しを持っていると、誰かに伝えようとしたときに、より詳しく、臨場感のある伝え方が出来るようになるでしょう。
アロマテラピーインストラクターとして活躍するためにも、教科書の知識だけに留まらず、専門的な知識を深められる勉強法を、取り入れてほしいと思います。
私のインストラクター養成講座では、合格した後に、インストラクターとして活躍するための実践も踏まえて、授業の構成を考えています。
こうした実践的な経験が増えることで、自信がつき、後々とても役に立ちますよ。
インストラクター試験勉強のポイント
アロマテラピーインストラクターとは、ただアロマの知識があるだけではなく、それを第三者に伝える(教育する)という役割があります。
ですから「伝える」という事も、授業の中で実践して身につけていけば、インストラクターとしての活動がしやすくなりますね。
伝えることを学ぶ重要性
「歴史は苦手!(>_<)」という方も多いですが、自分で詳しく調べて知識を深める事で、その人物に対する興味がますます膨らんでいきます。
それにより、実際に講座をする際にも、教科書には載っていない様々なエピソードを交えながら、深みのある授業にする事ができるようになるのです。
ですから、自分の得た知識を、誰かに伝えるという事を実践すれば、ただ単に試験のためだけの勉強ではなく、インストラクターとしての訓練にもなります。
先程紹介した歴史の授業では、毎回皆さん、どうやったらわかりやすく伝える事が出来るか、資料作りも工夫して取り組んでくれました。
アロマスクールで学ぶ利点
自分で調べてまとめたことをスクールの授業で発表して、みんなに伝えることにより、その知識が自分の物だけでなく、他の方と共有できるようになります。
同じように、自分も他の生徒さんが調べたこと、まとめたことを聞くことで、先生から聞くのとはまた違った学びが生まれます。
このように、互いに調べたことをシェアすることで、知識が一気に2倍、3倍にも増えていくのです。
私も講師でありながら、毎回生徒さん達の作るレジュメやレクチャーに、新たな発見があり、その都度勉強させてもらっています。
アロマテラピーインストラクターの大きな役割は、アロマテラピーの良さを正しく伝えることです。
どんどん伝える練習をしながら、活きた知識として身に付けていきましょう。
インストラクターの勉強を始められる方へ
最後に、私自身がアロマテラピーインストラクター試験の勉強をしていた頃の、私なりの勉強法について紹介して、終わりにしようと思います。
教えるつもりで勉強する大切さ
脳科学的にも、自分が学んだことを、誰かに教えなければならないと、情報を吸収する能力が高くなるそうです。
例えば、正確に記憶したり、特に重要な部分を覚えられるようになったり、頭の中で情報をうまく整理できるようになっていきます。
ですから、その日習ったことや覚えたことを、身近な人に話してみるのも、アロマテラピーインストラクター試験の勉強法として、とても良い取り組みのひとつです。
聞いてもらえる人がいないときは、知識を整理して伝えられるか、エアで実践しても良いでしょう。
言葉にすることで、より記憶に定着しやすくなりますので、まずは実践してみましょう。
エアで実践するといわれると、ちょっと恥ずかしい人も居るかもしれませんが、この練習が講師としての本番で活きると思って、取り組んでみて下さいね。
録画して後から見直したり、鏡を見ながら行ってみるのも、おすすめですよ。
ノートや資料作りが後で活きる
試験に向けて勉強中の今から、誰かに教えるつもりでノートをまとめてみたり、自分がインストラクターになったつもりで、講座で使えるくらいの資料を作ってみるのもおすすめです。
実際に私も、インストラクター試験の勉強中に自分でまとめたノートや資料が、今の現場でとっても役立っています。
私はインストラクターの勉強中、免疫の仕組みやホルモンの仕組みなど、苦手な所は小さなホワイトボードを買ってきて、そこに図を書きながら説明するという練習を何度もやりました。
教壇に立って、生徒さんに教えている姿をイメージしながら、何度も何度も切り返したのです。
そうして続けていくうちに、少しずつ、内容を理解していくことができました。
理解できるまで続けてみる
アロマテラピーインストラクターの内容は、知識の幅が広いので、訳が分からなくなってしまったり、あれ?となってしまったりと、苦戦することもあるでしょう。
そんなときには、先にもお話ししたように、人に教えるつもりで内容を整理してみてください。
よく分からない部分や、理解しずらい部分を、人にどう伝えるのか、どう話せば相手が理解しやすいかを考えながら、要点をまとめてみましょう。
そうすると、案外すんなりと内容が頭に入ってきたりします。
そんな風に、なるほど!と言えるような説明の仕方が考えついたら、その部分はバッチリ理解できるようになりますよ。
ここまで勉強できれば、インストラクター試験の合格も、かなり近づいてきたといえますよ。
現役のインストラクターと、ほとんど変わらないぐらいの深い知識が付いたのと、同じですからね。
どんな学びにも役立つ勉強法
最初は教科書をやノートを見ながらでも、途中でつまずいても良いので、とにかく「誰かに聞いてもらってるつもりで説明をする」という事をしてみましょう。
ポイントは何度も繰り返すこと。とにかく、すらすらと説明できるまで、何度も繰り返すことです。
この勉強法は、アロマテラピーインストラクター試験に限らず、全ての学びにおいて、有効な取り組みだといっても良いでしょう。
インストラクターとしての模擬練習だと思って、ぜひ取り組んでくださいね。
私のスクールのインストラクター養成講座では、受講生さんに「試験直前50日間のメール講座」も受けていただいています。
毎日3問の問題が送られてきて、翌日には回答と解説が届くものです。詳しくはこちらの「アロマテラピーインストラクター養成講座【オンライン開催】」をご覧くださいね。
インストラクター試験の学習範囲はとても広く、専門的な内容も多いので、いかに楽しく講座で学べるかが、とても重要です。
頑張って勉強しようと思っても、楽しくないとなかなか捗りませんよね。