アロマセラピスト 恵美
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こんにちは。
福島県会津若松市の、My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
みなさんは、2014年に「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」というテレビ番組で紹介された、「認知症予防のためのアロマテラピー」をご存知ですか?
鳥取大学の浦上克哉教授が、30年の臨床と研究から発見された、香りを使った認知症予防法として、日本中に大きな話題を呼びました。
その後も、たびたびテレビや雑誌で紹介され、My Earthにもたくさんの方からのお問い合わせをいただいています。
今回は、そんな認知症アロマオイルの効果、アロマオイルの配合や使い方などをまとめてみました。
<目 次>
認知症アロマテラピーとは
認知症アロマテラピーとは、植物から抽出した天然のアロマオイルを利用して行われる、認知症対策のアロマテラピーです。
自然の草花の香りに含まれる、目覚めを促す成分や、リラクゼーション効果を活用して、嗅覚を刺激することにより、脳の機能を活性化してくれます。
認知症は嗅覚の衰えから
認知症というと、物忘れのイメージがありますよね。
認知症の多くを占める「アルツハイマー型認知症」では、物忘れより先に、匂いがわからなくなるんです。
そのことに気づいた浦上克哉教授は、匂いを感じる機能を取り戻すことで、認知症の予防になるのでは?と考えました。
匂いと記憶には深い関りがあり、高齢者の方が何かの匂いを嗅いだとき、ふいに昔の事を思い出した。ということもありますよね。
そこで、匂いを感じる「嗅神経」を刺激することで、そこからつながる、記憶をつかさどる海馬も活性化させ、認知症を予防・改善できるのではと考えたそうです。
テレビで放送されて話題になる
認知症アロマテラピーが初めてテレビで紹介されたのは、2014年2月25日に放送された、「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」今の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」という番組でした。
その中で、鳥取大学の浦上克哉教授が「ある匂いを嗅ぐと脳の若返りが期待できる」という研究結果を発表して、日本中で大きな反響を集めました。
番組では、浦上教授の紹介した匂いのアロマオイルを使って、効果を試していましたが、参加した方はみなさん物忘れの改善に効果があったりと、実感があったようです。
では、その時に紹介された内容を詳しく見ていきましょう。
昼用と夜用のアロマオイルの効果と配合
認知症アロマテラピーでは、昼と夜にそれぞれ違う配合のアロマオイルを使います。
ここでは、そもそもアロマテラピーって何だろう?ということから、認知症に効果があるといわれているアロマオイルの種類や配合、その効果まで見ていきましょう。
アロマテラピーについて
まずは、私も所属している公益社団法人 日本アロマ環境協会の説明を見てみましょう。
アロマテラピー
アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である「精油-せいゆ-(エッセンシャルオイル)」を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。公益社団法人 日本アロマ環境協会引用:アロマテラピー
「精油-せいゆ-(エッセンシャルオイル)」は、植物の花や葉、果皮、根などから香り成分を抽出した100%天然の素材です。その植物ごとに特有の香りと効能を持ち、アロマテラピーの基本となるものです。
「アロマオイル」といわれる事が多いですが、正式には「精油」または「エッセンシャルオイル」といいますので、購入の際には「精油」や「エッセンシャルオイル」の表記が在るかチェックしてくださいね。
昼用のアロマオイルの配合
浦上克哉教授が考えられた、昼に使うアロマオイル(精油)は、「ローズマリー」と「レモン」の2種類です。
ローズマリー精油を2、レモン精油を1の割合で配合(ブレンド)して使います。
ローズマリーもレモンも昔からお料理にも使われたりするので、どんな香りかイメージしやすい方も多いと思います。昼間は、頭をすっきりさせて、しっかりと働かせることがポイントです。
なお、昼用のアロマオイルについては、こちら「認知症予防の昼用アロマオイル(ローズマリー&レモン)の効果と使い方」に詳しく解説しています。
ローズマリー精油の香りは、気持ちをリフレッシュして、集中力や記憶力のアップに、レモン精油の香りは、頭をリフレッシュして、すっきりしたいたいときにおすすめです。
ローズマリー精油は血圧を上げる場合がありますので、高血圧やてんかんをお持ちの方は、医師に相談してから使用しましょう。また、妊娠中の使用も注意が必要です。
夜用のアロマオイルの配合
夜に使うアロマオイル(精油)は、「ラベンダー」と「オレンジ」の2種類です。
夜にはラベンダーを2、オレンジを1の割合で配合して使います。
ラベンダーの香りは芳香剤にもよく使われるので、その匂いはちょっと苦手、という方も多いですが、天然のラベンダー精油の香りは、芳香剤とは違って、ナチュラルな優しい香りがします。
ラベンダー精油の香りを嗅いでみて、「あれ?いい香り」という方も多いんですよ。
そして夜は、昼間に一生懸命働いてくれた頭を、しっかりと休ませてあげましょう。
ラベンダー精油の香りは、深いリラックスや安眠したいときに、オレンジ精油の香りは、気分を明るくしたい、また、ぐっすり眠りたいときに最適です。
なお、夜用のアロマオイルについては、こちら「認知症予防のための夜用アロマオイル(ラベンダー&オレンジ)の効果と使い方」に詳しく解説しています。
日常での認知症アロマオイルの使い方
認知症アロマオイルは、ただ使うだけじゃもったいない。
使い方や使う時間にもポイントがあるんです。
認知症アロアオイルの利用時間は?
昼用のアロマオイルは、午前中に2時間以上です。そのまま午後も嗅いでいてもOKですよ。
夜用のアロマオイルは、就寝1時間前から2時間以上は香りを嗅ぐようにしましょう。
とはいえ、2時間以上もず~っと香りを嗅ぐのって、どうすればいいのでしょう。
アロマテラピーの楽しみ方はたくさんありますが、簡単に出来るお部屋での使い方や外出する時にも出来る方法をご紹介します。
アロマランプでの使い方
お部屋で簡単に使えるのが「アロマランプ」です。
間接照明のようなランプにアロマオイルを垂らすお皿が付いていて、お皿に水とアロマオイルを垂らして使います。
ランプの熱で少しずつ香りが広がるので、水とアロマオイルを入れ替えれば昼も夜も使えます。
スチームの出る「アロマディフューザー」や水のいらない「ネブライザー式アロマディフューザー」など、最近ではいろんなタイプがありますので、お好みで選んでくださいね。
アロマランプ(点灯中)
アロマペンダントでの使い方
昼間、仕事やお買い物などで外出する時におススメなのがアロマペンダントです。
ペンダントの中にフィルターが入っているので、そこにアロマオイルを垂らし、香りをつけて首から下げるだけ。
あとは、自分の体温でアロマオイルが暖められると、ふわりとアロマの香りがします。
ペンダントなら自分だけが香りを楽しめるので、外出の際にも気になりません。
アロマペンダント(トップ、開封状態)
アロマを使う際の注意点
アロマは正しく使えば危険なものではありませんが、より安全にお使いいただくために、注意点を確認しておきましょう。
- 原液を直接肌に塗らないでください。
- 飲まないでください。
- 目に入らないように注意しましょう。
- 気分が悪くなったら使用を中止してください。
- 既往症のある方は医師に相談して使用してください。
- キャップをしっかり閉めて、冷暗所に保管してください。
- お子様やペットの手の届かない場所に保管してください。
- 火気に注意してください。(精油は引火する可能性があります。)
通販でアロマオイルを購入する際の注意点
では、実際に使ってみたい!というときには、アロマの専門店でお店の方に聞いてみるのが1番です。
アロマの専門店の方なら「認知症予防の」と言っただけで通じると思いますよ。
近くにお店が無かったり、なかなか買いに行けない、というときにはインターネット通販で購入するのもいいしょう。
ただ便利な通販ですが、買うときには、いくつか注意してほしい点があるので、これから買われる方は、こちらを必ずチェックしてくださいね。
100%天然の「精油-せいゆ-(エッセンシャルオイル)」を選ぶ
先にもご紹介しましたが、正式な名称は「精油」または「エッセンシャルオイル」といいます。
似たようなもので、「フレグランスオイル」や「ポプリオイル」、加湿器用の「水溶性アロマオイル」など、さまざまなものがありますが、それらは人工的に作られた合成香料ですので、今回の認知症アロマテラピー効果は期待できません。
今回のブログでは、分かりやすいように「アロマオイル」と言っていますが、「精油」「エッセンシャルオイル」という名前をしっかりと覚えておいてくださいね。
よく分からない時には、電話やメールで通販のお店に問い合わせて、教えていただいてから買われるのがいいでしょう。
初めて使う方には、昼用、夜用の精油とアロマランプ、アロマペンダントが全部セットになっているものが安心ですね。
おすすめの認知症予防アロマフルセット
こちらの「認知症予防のアロマフルセット」は、認知症予防のアロマテラピーの初心者の方でも、すぐにご利用いただけるように、必要なものを全てセットにしています。
また、認知症予防の解説書や、安全にアロマオイルをご利用いただくためのパンフレットも付随しているので安心です。
フルセットの内容
昼用のローズマリーとレモン、夜用のラベンダーとオレンジが、それぞれ2:1の配合でブレンドされた、デイタイムブレンド(昼用)と、ナイトタイムブレンド(精油)の精油が1本ずつ。
お出かけの時に便利なアロマペンダントと、セラミック製で丈夫な、コンセントに差し込んで使うタイプのアロマランプがセットになっています。
さらに、認知症予防解説書とアロマ安全解説書も一緒にお付けするので、ご自分用にも、プレゼントとしてお送りしても、安心してお使いいただけます。
認知症予防解説書
認知症予防のためのアロマテラピーについて、知らない方でも分かりやすく解説した資料です。
認知症とアロマテラピーの関係についての内容や、心理カウンセラーによる、使い続けるためのポイントもまとめてあります。
これなら、いつでも見直せて安心ですね。
認知症予防解説書
アロマ安全解説書
こちらは、アロマテラピーを知らない方でも、安全にアロマを楽しむための解説書です。
精油を使うときに注意するポイントや、認知症予防として、アロマペンダントやアロマランプで使う以外の精油の使い方も、詳しくご紹介しています。
正しく利用することで、アロマテラピーをより安全に楽しみましょう。
アロマ安全解説書
よくある質問と回答(Q & A)
Q、毎日使わないとダメなの?
はい。毎日使うほうが効果効能を感じるのも早いといえます。
だからと言って、1日わすっれた程度などは気にしないように、日々の継続を心がけましょう。
Q、認知症になってからじゃないと効果がない?
いいえ、そんなことありません。
浦上教授のお話では、40代・50代から使い始めることで、認知症予防や、脳の若返りに効果があるそうです。
Q、香りは強い方が効果がある?
強すぎる香りは不快感を与えることも。
香りは強ければいいというわけではありません。神経系に香りの成分が入ることで効果は得られますので、ほんのり香るくらいで大丈夫です。
Q、アロマの専門店で買った方が良いの?
100円ショップなどでも、アロマオイルを販売していますが人工香料で、認知症予防の効果効能はありません。
専門のアロマテラピーショップで、100%のピュア精油をご購入いただく方が確実です。
Q、使い方は難しくないですか?
はい。認知症予防は「芳香療法(香りを嗅ぐこと)」なので、さほど難しくはありません。
Q、昼用、夜用のどちらか片方だけ使っても効果はある?
片方だけでも使わないよりは良いそうですが、両方使う事が効果的。
昼は脳を覚醒させ、夜は脳を鎮静させることで、1日の中でメリハリがつくことが大事なので、せっかく使うのならば昼、夜どちらも使いましょう。
My Earthの認知症アロマテラピー講座
マイアースでは、アロマテラピーの基礎知識や利用法を学び、ご家庭で安全にアロマテラピーを利用していただくための入門講座も開催しています。
講座内では、浦上教授が発表した認知症予防の香りを使って、アロマスプレー作りを実際に体験していただいています。
詳しくは下記に、出張講座の案内などもありますので、よろしければご覧ください。