アロマセラピスト 恵美

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いつもありがとうございます。
福島県会津若松市の、My Earth アロマテラピースクール アロマセラピスト 井上恵美 です。
今回は、アロマテラピー検定《1級・2級》に独学でチャレンジしたいと考えている方のために、1級・2級で学ぶ内容やポイントなどの勉強方法を、詳しくお話していきます。
「気になるけど、どんな事を勉強するか分からない」という方や、「独学で受験したいけど、受かるか不安で…」という方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
なおこちらの内容は、テキストや精油をまとめた検定セット(アロマテラピー検定パーフェクトセット)を使用しながら、紹介していきます。

<目 次>
アロマテラピー検定1級、2級の試験内容(合格率や試験範囲)
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アロマテラピー検定1級では、『精油を目的によって使い分け、効果的に生活に取り入れるための知識』、2級では『アロマテラピーを正しく生活に取り入れるための知識』が問われます。
難易度や合格率について
試験の問題数は、1級70問、2級55問で、どちらも正解率80%が合格基準となっています。
正解率80%と聞くと、すごく難しそう…と感じるかもしれませんが、受験した方の合格率はおよそ90%と高いので、しっかり勉強していけば、独学でも十分に合格が目指せますよ。
ちなみに、合格率が何でそんなに高いのかは、こちらの「アロマテラピー検定1級の難易度と合格率が90%の理由について解説」で詳しく解説しています。
1級の検定試験の難易度についても書いているので、心配な方はそちらをチェックしてくださいね。
出題範囲(学科)
試験の問題は、AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)で発行されているテキスト、「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級」の内容から出題されます。
《出題範囲(2019年1月改訂版)》
- 第1章:アロマテラピーの基本
- 第2章:きちんと知りたい、精油のこと
- 第3章:アロマテラピーの安全性
- 第4章:アロマテラピーを実践する
- 第5章:アロマテラピーのメカニズム
- 第6章:アロマテラピーとビューティー&ヘルスケア
- 第7章:アロマテラピーの歴史をひもとく
- 第8章:アロマテラピーに関する法律
- 精油のプロフィール(1級:30種類、2級:11種類)
※1級は全章、2級は1~4章までが試験範囲です。
項目だけ見ると難しく感じますが、テキストは写真やイラストで分かりやすく解説されていたり、アロマを使った手作り化粧品の作り方も載っていたりと、楽しく学べるようになっています。
香りテスト
検定試験では、学科だけでなく香りテスト(香りを嗅いで精油名を答える問題)もあるので、実際に香りを嗅ぎながら勉強していきます。
検定用に、ミニサイズの精油をまとめたセットがあるので、それを使うと、お値段も1つ1つの種類を買うよりも安くなりますし、たくさんの種類の香りを試せるので便利ですよ。
実際の検定試験でも、このサイズの小瓶で精油が配られるので、このサイズで慣れておくと安心ですね。
アロマテラピー検定に独学で臨む方の中には、精油を準備せずに、「香りテストは捨てる」と考える方もいるようですが、それではせっかくアロマテラピーを勉強するのに、あまりに勿体ないです。

《1級・香りテストの対象精油 17種類》
- イランイラン
- クラリセージ
- グレープフルーツ
- ジュニパーベリー
- スイートマージョラム
- レモングラス
- ローマンカモミール
- ベルガモット
- スイートオレンジ★
- ゼラニウム★
- ティートリー★
- フランキンセンス★
- ペパーミント★
- ユーカリ★
- ラベンダー★
- レモン★
- ローズマリー★
※「★」は2級の範囲でもある9種類
《2級・香りテストの対象精油 9種》
- スイートオレンジ
- ゼラニウム
- ティートリー
- フランキンセンス
- ペパーミント
- ユーカリ
- ラベンダー
- レモン
- ローズマリー
My Earthのスクールで使っている検定用の精油セットは、エッセンシャルオイル入門セットの「2級対応セット」「1級対応Aセット」「1級対応Bセット」の3種類があります。
そのうち、香りテストで使うのは「2級対応セット」「1級対応Aセット」を合わせた全20種類の中から、17種類の香りです。(2級は「2級対応セット」のみ)
「1級対応Bセット」もあると、よりたくさんの香りを実際に嗅いで勉強できますが、試験対策としては「2級対応セット」「1級対応Aセット」があれば大丈夫です。

各セットにはスポイドも付随していますから、独学で勉強する人も試香するだけではなく、テキストの実習のページを見て、沐浴法、湿布法、フェイシャルスチームなどを実践してみましょう。
アロマの香りを楽しみながら、精油の知識を学んだ方が、その特性もスムーズに覚えやすいですからね。
2級対応精油セット 1級対応精油Aセット 1級対応精油Bセット
アロマテラピー検定1級・2級の学習内容(テキストで学ぶこと)
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それでは、「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級(2019年1月改訂版)」に基づいて、学習する範囲を確認していきましょう。
各章のはじめには学習のポイントが書かれています。その内容は試験でも重要なポイントになるので、学習する前によく確認してからテキストを読み進めてください。
そして、本文中で太字でアンダーラインの用語は重要語句ですのでしっかりと覚えていきましょう。
1級はすべての章、2級は1~4章までが出題範囲です。
第1章:アロマテラピーの基本
まず初めに学習する内容は、歴史上の人物も活用していたと伝えられる香りのチカラについてや、アロマテラピーとは何かという事です。
第1章は短いですが、アロマの基本の”き”について理解する、アロマを楽しむ上での土台になる内容です。

第2章:きちんと知りたい、精油のこと
精油(せいゆ)という言葉をご存知ですか?
精油とは、植物から抽出した香り成分(液体)のことで、お店では小さな瓶に入って売られています。
一般的には、精油のことを分かりやすくするためにアロマオイルと呼んだりしますが、正しくは、精油(せいゆ)またはエッセンシャルオイルといいます。
第2章では、精油の特性や作用、植物がどうやって精油を作り出すのかや、精油の抽出法など、精油についての理解を深める内容を学んでいきます。
精油の選び方や香りを試す方法などは、実際にお店でアロマを選ぶときや、香りテストの練習などはもちろん、アロマテラピーを楽しむ際に役立ちますよ。

また、植物と深く関わるアロマテラピーを学ぶ私たちにとって、地球環境について知ることは、とても大切なことです。
森林伐採や地球温暖化など、いま何が起きているのか、私たちに何ができるのか、一緒に考えながら学んでいきましょう。
第3章:アロマテラピーの安全性
精油は植物から作られているから安全、と思われがちですが、間違った使い方をしてしまうとトラブルの原因になることもあります。
ここでは、アロマテラピーを安全に楽しむために、気をつけるべき注意点や、小さな子どもや高齢者、妊娠中に使う場合に気を付けること、使い方に注意が必要な精油の実例などを学びます。
自分で使うときだけでなく、友達や家族とアロマを楽しむときにも大事なことなので、しっかり理解して覚えましょう。
「精油はたくさん使った方が効果がある?」とか、「ペットを飼っているけどアロマテラピーをして大丈夫?」などといった、アロマテラピーに関するよくある質問のQ&Aも紹介されています。

独学でアロマテラピー検定を受けられる方も、その点だけはシッカリと意識しておいた方がいいですね。
第4章:アロマテラピー利用法
3章までの範囲ではアロマテラピーの基本を学びましたが、4章ではいよいよ、アロマの楽しみ方について学んでいきます。
香りを楽しむための様々な方法や、手作り化粧品作りなどに必要な基材や注意事項について、アロマテラピーの活用方法を詳しく見ていきます。
アロマテラピーを学ぶうえで、実際に精油を使ってみたり、自分で化粧水などを作ってみるのはとても楽しい部分ですので、ご自宅でもぜひ体験してみてくださいね。

第5章:アロマテラピーのメカニズム
2015年に、アロマで認知症の予防ができるとテレビで紹介され、話題になったのをご存知ですか?
香りを嗅ぐことでリラックスできたり、なんだか元気がもらえたり、アロマテラピーは、人の心や身体にどうやって伝わり、どんな作用があるのでしょう。
ここでは、そのしくみについて学びます。
AEAJ参照:アロマテラピーのメカニズム

第6章:アロマテラピーとビューティー&ヘルスケア
最近では、日本でもアロマテラピーへの関心が高まり、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や予防医学など、さまざまなシーンで役立てられています。
この章では、アロマテラピーを美容と健康に活用する方法として、睡眠やストレス、女性ホルモンといった健康面からのアプローチに加え、手作り化粧品作りなどスキンケアへの応用の仕方を学びます。
スキンローションやクリーム作りのためのレシピや、さまざまな悩みに役立つレシピも紹介されていますので、これらを参考にしながら実際に試してみましょう。

アロマスクールでは実習があり、アロマトリートメントオイルなども作っていきます。これは難しくないので、ご自宅で独学される方も、ぜひチャレンジしてみて下さい。アロマクラフトは本当に楽しいですし、ご家族へのマッサージはとても喜ばれますよ。
■アロアハンドトリートメント
第7章:アロマテラピーの歴史
アロマテラピーという言葉ができたのは、1937年頃と比較的最近の事ですが、それよりもずっと古い時代から、ハーブやお花などの芳香植物は、歴史の中で様々に活用されてきました。
ここでは、古代から現在までの歴史と植物の関り、アロマテラピーと人々との関りについて学びます。
人物名、業績、関連書物、地域など、混同しやすい内容でもありますので、一覧表にまとめたり、古代、中世、近世、現代ごとのや大まかな年表を作るなど、自分なりの勉強方法を工夫してみてくださいね。

人物名と関連書物の正しい組み合わせはどれか?、というような問題も出やすいので、誰が何をしたのか、という点をしっかり説明できるようにしておきましょう。
例えば、【フランス人化学者 ルネ・モーリス・ガットフォセは、やけどの治療にラベンダー精油を使い、後に“Aromatherapie(アロマテラピー)”を著し、「アロマテラピー」という言葉を作った】など。
■Wikipedia引用:フランス人化学者 ルネ・モーリス・ガットフォセ
第8章:アロマテラピーに関する法律
最後に学ぶのは、アロマテラピーを実生活に役立てるうえでとても重要な、アロマと法律に関する内容です。
アロマテラピーそのものを取り締まる法律はありませんが、アロマ商品の販売や施術に関わる際に、思わぬトラブルにつながる可能性のある法律について、その事例を通して、守るべきルールをしっかりと学習しましょう。
最近ではエッセンシャルオイルの販売店も増えて、介護の職場や自宅サロンなどで、アロマテラピーを取り入れる方もいらしゃいます。
ご自分が今すぐに仕事でアロマを役立てる予定がないとしても、あらかじめ医療に関する法律を知っておけば安心ですよね。
毎年開催されるアロマテラピー検定でも、必ず法律の問題は出題されますから、独学で受験する方も、法律の種類とおおよその内容は覚えておきましょう。
■トリートメントではなく、マッサージには国家資格が必要など
精油のプロフィール
公式テキストでは、たくさんの精油の中でも使いやすい30種類(2級対象は11種類)の精油のプロフィールが紹介されています。
覚える項目が多く、混同しやすい内容でもありますので、科名、主な抽出部位、精油抽出法ごとに精油を分類した一覧表の作成や、植物についてのエピソードをまとめてみるのがススメです。
精油について勉強するときは、その精油がどんな香りなのか、プロフィールの中の「精油について」を参考に、実際に香りを嗅ぎながら勉強すると覚えやすいですよ。
テキストの写真を見て、植物をイメージしながら香りを楽しんでください。
■アロマテラピー検定公式テキストの精油のプロフィール
公式テキストの改訂について
アロマテラピー検定の公式テキストは、数年に1度のペースで改訂が行われ、記載内容が変更されています。
またそれに伴い、古いテキストが利用できるアロマ検定も限られており、概ね2年半ほどしか検定試験に対応できないことが多いです。
もちろん、改訂されると検定試験に対応しなくなるだけで、テキストの情報すべてが役立たない訳ではありません。
公式テキストの改訂については、こちらの「アロマテラピー検定の公式テキストと問題集の改訂とおすすめの利用法」で詳しくお話ししていますので、古いテキストをお持ちの方は目を通しておいてください。
アロマ検定1級 Q&A(お問い合わせなど)

試験の学習内容については、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
ここからは、My Earthのお店やインターネット販売でもお問い合わせの多い内容をご紹介したいと思います。
独学で学習する期間は?
アロマテラピー検定は年に2回、5月と11月に開催されますが、どれくらいの学習期間があればいいのか?というのは悩みどころですよね。
独学で受けた、という方の中には、「試験の申込をした後で勉強を始めた(1~2ヶ月)」という方もいれば、「1年以上かけて勉強した」という方もいます。
短期集中で時間が取れるのであれば、1~2ヶ月でも大丈夫かもしれませんが、なかなか大変ですよね。
独学の場合には、勉強にどれくらい時間が取れるか、という点が重要なので、ハッキリとした期間で決めず、ご自分のペースで無理なく進めていきましょう。

問題集は必要?
問題集に関しては、独学の方だけでなく、スクールの方にもおススメしています。
やはり、問題を解く、という事に慣れているかどうかでも、試験本番での緊張度が変わりますし、特に独学の方は、どういったところが試験に出やすいのかもチェックできます。
自分の得意・不得意や、見逃していたポイントを確認するためにも問題集はオススメですよ。
何冊も買う必要はありませんので、AEAJ公式問題集を何度もやりこんでみてくださいね。
アロマテラピー検定にチャレンジする方へ

いかがでしたか?
検定試験の内容を大まかにまとめてみましたが、難しそう、と感じるか、出来そう、と感じるかは皆さんそれぞれだと思います。
アロマテラピー検定試験は、アロマを難しく考えるものではなく、安全にアロマを楽しむための、正しい知識を身に着けよう、というものです。
肩の力を抜いて、アロマのある暮らしを楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。
独学でも安心の教材をまとめたセット
当スクールでは、独学の方向けの「アロマテラピー検定パーフェクトセット」も販売しています。
このセットでは、スクールならではの検定対策や、学習のポイントを取りまとめた、3つのオリジナル学習資料をお付けしています。
<セット内容>
- アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級
- アロマテラピー検定公式問題集1級・2級
- アロマテラピー検定1級対応精油セット
- アロマテラピー検定2級対応精油セット
- 実習用基材用具一式(8品)
<体験できる実習>
・アロマスプレー:テキストP45
・アロマ入浴剤:テキストP48
・トリートメントオイル:テキストP52
・クレイパック:テキストP71
※スキンローションも容器があれば作製可。
<独学受験用資料>
- 歴史問題対策チェック項目
- 精油問題対策チェック項目
- 必勝!アロマテラピー検定対策

独学での受験についてもっと知りたい方はこちら↓
皆さまのアロマテラピー検定合格へのチェレンジを、心から応援しています!!
香りテストは2級では2問、1級では4問出題されます。それぞれの香りを四択から選ぶので、難易度が高いものでもありません。ですからこの機会に、アロマの香りに触れながら、香りテストも正答できるようになりましょう。
香りテストについては、こちらの「アロマテラピー検定の香りテスト攻略のための精油の覚え方」でも詳しく紹介していますよ。